最新のYKK AP エクステリア スタイル大賞の受賞作品から、おしゃれな門まわり・外構の施工事例をご紹介します。限られた空間でも驚くほど上質なエントランスに仕上げた作品や、家が更に豪華に美しく見せるアイデアなど、ハイクオリティな事例ばかりです。使用されている商品や、夜間のライトアップ写真もご紹介します。
目次
開かれているけれど安全！繊細な植栽と上質なアーチ門のある家
風格を感じさせる上質なアーチと繊細な植栽の組み合わせで、明るく開かれていながら安全な門まわりになっています。（YKK AP エクステリア スタイル大賞2022年ファサード部門シルバースタイル賞/採用商品：エクスティアラアーチ・シャローネ門扉・カスタマイズパーツ/設計施工：中部建商 株式会社 本社）
人気の細身の植栽が、ライトアップで壁に美しい陰影を映し出します。
豪華なゲート門と繊細な植栽の組み合わせで、明るくオープンでありながら安全な門まわりを作り出した施工事例です。
門まわりを閉鎖的にはしたくない、でも敷地境界ははっきりと、安全性にも配慮したいという要望は多いもの。
こちらの事例では、屋根付きのゲート門と、数種類のタイルを貼り分けた重厚感のある袖壁と、細身の樹木や繊細な下草と組み合わせ、圧迫感を軽減しつつしっかりと家を守ってくれる門まわりに仕上がっています。
細身の樹木は今人気のセレクトです。複数の樹木を門の手前にも配置、リズミカルなレイアウトでアプローチをおしゃれに演出しています。
ゲート門に設置されているのはエクスティアラアーチです。屋根、照明、柱、軒天など豊富なデザインから選んで組み合わせることができ、わが家ならではのオリジナルな外構を作り出すことができます。
圧迫感なく開放的な雰囲気にしつつも、しっかり守る、そんな要望を満たしてくれる理想的な外構デザインの施工事例です。
まさに邸宅！門まわりと車庫ゲートを一体化したオリジナルゲート
勾配を持たせたオリジナルゲート。街並みの中でもひときわ邸宅感が際立つ外構デザインです（YKK AP エクステリア スタイル大賞2022年ファサード部門ゴールドスタイル賞/採用商品：シャローネ門扉・リレーリアフェンス/設計施工：ザ・ガーデン 株式会社 梶谷創建）
大きな門をくぐると美しい庭を通って玄関へ。アプローチは高さ3mのマットパネルを設置して解放感を損ねることなくプライベート性を高めています。
道行く人を圧倒する存在感を放つ、邸宅感満載の門まわりです。屋根に勾配を持たせた門と車庫ゲートを一体化した大きなゲートは、ち密な計算のもとに作られたオリジナルデザインです。
屋根を斜めにすることで、後ろにある建物をちらりと見せつつ、大きな屋根付きファサードの圧迫感を軽減。伸びあがるようなフォルムが美しいデザインを描いています。
ゲートと門の前には広めのスペースを取り、庇下のダウンライトで空間をライトアップ。このゆとりが更に邸宅感を増しています。
門の中に入ると、ゲート前と呼応するようにバルコニーや軒下にもダウンライトが仕込まれていて、上方から照らす光が空間を美しく際立たせています。
アプローチに高さ3mのマットパネルを設置したのは、解放感を損ねることなくプライベート性を高めるため。美しさとゆとりを感じさせる、まさに邸宅と呼ぶにふさわしい門まわり・外構の施工事例です。
展示場にもヒントが！高低差のある敷地を立体的に魅せるおしゃれな外構
高低差のある敷地を生かし、立体的に仕上げた外構デザインです。要所要所に設置された、フェンスや手すりが軽やかで、モダンでおしゃれな雰囲気です（YKK AP エクステリア スタイル大賞2022年展示場部門ブロンズスタイル賞/採用商品：ルシアス歩行補助手すり・ルシアスフェンス/設計施工：株式会社 ヘルシーホーム）
ステップを上がると、家の軒が少しずつ見えてくる仕掛け。門まわりなどの外構と家を一体で計画するからこそできる演出です。
高低差のある敷地を活かした外構の施工事例です。道路より高くなっている敷地の外構はどうしても閉鎖的になりがちですが、フレーム型のフェンスやステップを立体的に配置することで、明るく開放的な門まわりになっています。
左右二手に分かれた大きなステップのアプローチは限られた敷地に広がりを生み出し、高さを変えた植栽によってそれぞれをさりげなくゾーニングしています。
こちらは展示場の事例で、家とエクステリアを一体で計画しています。ステップを上っていくとだんだんと家の軒が見えてくる仕掛けや、シンプルなフォルムの建物をより引き立てる外構デザインなど、一体で計画するからこそより効果的な演出ができることがよく分かる事例です。
家と一体で計画する！建物の価値を更に引き上げる美しいエントランス
門を入って玄関までのアプローチ。建物と一体で計画することで、家の内外共に完成度の高い住まいになっています（YKK AP エクステリア スタイル大賞2022年ファサード部門シルバースタイル賞/採用商品：エクスティアラアーチ・シンプレオ門扉・エクステリアポスト/設計施工：積水ハウス 株式会社 阪和支店）
道路から見た門まわり。建物に使用されている石材を門まわりにも使用。すべてが一体となり、より完成度の高い住まいになっています。
こちらはまさに外構と建物を一体でデザインした施工事例です。素材や色合いはもちろん、建物の形状や高さ、大きさなども全体でバランスがとれるよう計画。門まわりに貼られた石材は、建物と同じものが使用されています。
門を入って玄関までのアプローチの床には、同系統の色合いのツヤ感がある床材が貼られ、門の前に立った時の瀟洒なイメージはそのままに、建物の印象を更に引き立てるデザインになっています。
エクステリアのデザインは、建物の価値そのものも大きく左右するほどの力を持っています。新築時に、資金や工期の関係から外構は後から検討するケースもままありますが、同時に計画することでそれぞれの存在価値をより高めることができるようになります。
リフォームの場合も建物とのバランスをいかに整えるかが重要な課題に。建物と一体で計画することで、本当に「いい家」になる、そんなことを思わせてくれる施工事例です。
わが家自慢のオープン外構！豊かな素材感と細身の植栽が人気のスタイル
解放感のあるオープン外構は人気のスタイル。植栽やフレームを立体的にレイアウト、異なる素材を組み合わせた床のデザインなど道行く人が思わず足を止める美しいアプローチです（YKK AP エクステリア スタイル大賞2022年ファサード部門ベストスタイル賞/採用商品：リレーリア フロントフレーム・シンプレオ門扉・シンプレオフェンス・イーネットフェンス・レオンポートneoシリーズ/設計施工：株式会社 little bear garden）
リレーリア フロントフレームや装飾パネル、カーポートを組み合わせることで、オープン外構でありながら安心感があるエントランスです。
人気のオープン外構の施工事例です。リレーリア フロントフレームや装飾パネル、レオンポートneoなどの金属のフレームと、繊細な植栽を立体的に組み合わせることで、奥行きが感じられる表情豊かなエントランスになっています。
オープン外構で気になる道路境界も、床の目地の入れ方や異なる素材での貼り分けによって、敷地の内外をきっちりとゾーニング。明るく開放的でありながら安心感があるエントランスになっています。
塀を作らなくても安心して暮らせる、そんな理想的なオープン外構の施工事例です。
今回は最新のYKK AP エクステリア スタイル大賞2022の受賞作品から、新築やリフォームの参考になるおしゃれな門まわりや外構の施工事例の写真をご紹介しました。わが家がより美しく魅せ、また毎日を更に豊かに暮らせるようなデザインを目指してみてくださいね。
著者プロフィール
Yuu（尾間紫）
一級建築士／インテリアプランナー／インテリアコーディネーター／マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい（ダイヤモンド社）』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」（http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/）でリフォームの実践的なノウハウを公開中
