外構は、住まいの第一印象を担うもの。また、毎日出入りする場所なので目につきやすく、使い勝手が暮らしの快適性を大きく左右します。そうは言っても、新築時やリフォーム時には、どうしても後まわしにされがちに。完成後に、落ち着かない、うまく活用できていない、何か物足りないと感じるケースも少なくありません。
わが家の外構には何が足りない?今回は、YKK AP エクステリア スタイル大賞2025「エクステリアリフォーム部門」の受賞作品から、加えどころを見極めたリフォームで、劇的に変化した施工事例をご紹介します。
目次
物足りなさの原因は?外構リフォームの加えどころ
<Before>
<After>

YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年YKK AP大賞 採用商品:リレーリア ルーフフレーム、ルシアス フェンスLite /株式会社 little bear garden
こちらの事例は、YKK AP エクステリア スタイル大賞2025の大賞受賞作品です。実は、リフォーム部門からの大賞受賞は、今年が初めてのことになります。
住まいは、実際に暮らし始めてみて分かることもあります。こちらの住まいでは、もともとカーポートはありましたが、「雨の日、車から家に入る間に濡れてしまう」「外からの視線が気になる」「庭に水たまりができてしまう」などの悩みがあったとのこと。
そこで、既存のカーポートやフェンスを巧みに活かしつつ、新たにタイルの門柱と「リレーリア ルーフフレーム」や「ルシアス フェンスLite」を追加。玄関まわりに大きな軒下空間を作り出し、使い勝手がよく、ダイナミックで美しいファサードに生まれ変わりました。
住まいづくりの際、外構は、建物に比べると優先順位が下がりがちです。しかし、後になって「門まわりの予算を削ったので何だか物足りない」「庭は後からと思ったまま何年も経っている」「当時人気のオープン外構がいいと思ったけれど落ち着かない」といった声を聞くことは少なくありません。
また、新築当時は素敵で便利だった外構も、年月とともにデザインが古く感じてきたり、暮らし方に合わなくなってきたり。昨今増えている中古住宅の購入でも、前の住人の好みで作られた外構が、自分たちの暮らし方や価値観と合わないという声もあります。
外構リフォームのいいところは、住まい方がはっきりしてから見直しができるところ。後から、足りないところを見極め、上手にリフォームすればデザインも機能も見違えるように向上します。
今回は、2025年の受賞作品から、プロの設計者たちが、どんな「足りない」に気付き、何をプラスし、どんな変化を生み出したのか、ビフォー・アフターの写真とともにご紹介しましょう。
落ち着かない!
オープン外構に、目隠しとデザイン性をプラス

YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年エクステリアリフォーム部門ブロンズスタイル賞 採用商品:リレーリア フロントフレーム、リレーリア ルーフフレーム、ルシアス 宅配ポスト/株式会社 ジーアール https://granks.jp/
オープン外構は開放感があって人気のスタイルです。一方で、住み始めてから「道路からの視線が気になる」「知らない人が敷地内に侵入してきそうで不安」と感じるケースも少なくありません。
こちらの事例は、YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年エクステリアリフォーム部門ブロンズスタイル賞作品。オープン外構に「リレーリア フロントフレーム」と「リレーリア ルーフフレーム」を使って、目隠しをしつつ、道路境界を明確化した施工事例です。
オープン外構に目隠しをしたいという要望は多いのですが、塀で囲ってしまうと、風通しが悪くなったり、開放感が損なわれてしまったり。また、建物のデザインとの調和を図ることも必要です。
この住まい事例で足りなかったのは、「視線への配慮」と「安心して過ごせる境界」。
そこで、デザイン性が高く、上質感のある「リレーリア シリーズ」を使ってトータルでコーディネート。
黒×木調のスタイリッシュなデザインで、モノトーンの建物に美しいアクセントを添えています。
更に、玄関ポーチには「リレーリア ルーフフレーム」で大きな屋根を設け、雨の日の出入りのしやすさも向上。加えどころを見極めた外構リフォームで、これまでの悩みを解消しつつ、より便利で美しい住まいに大変身しました。
どこか味気ない!
カーポートに、豪華なファサードで利便性と存在感をプラス

YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年エクステリアリフォーム部門ブロンズスタイル賞 採用商品:ルシアス スクリーンフェンス、ジーポート Pro シリーズ、APW 430、ヴェナート D30/ケイテック https://www.k-ktech.info/
カーポートは、住まいの正面にあることが多く、住まい全体の印象を決める大切な要素です。
こちらの事例は、YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年エクステリアリフォーム部門ブロンズスタイル賞作品。リフォーム前は、カーポートがなく、車は雨ざらしの状態。ファサード全体も、どこか物足りない印象でした。
そこで、高強度でデザイン性が高いハイランク仕様の「ジーポート Pro シリーズ」と「ルシアス スクリーンフェンス」を採用。車をしっかり守りつつ、住まいの顔に相応しい豪華なファサードを作り出しました。
リフォーム前後の写真を見比べると、ダイナミックなカーポートの存在感によって、住まい全体の印象が大きく変わっているのが分かります。限られたスペースであっても、何をどのように加えるかによって、機能性とデザイン性を大幅に向上させることができます。
庭が使えていない!
テラスで、居場所とくつろぎをプラス

YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年エクステリアリフォーム部門シルバースタイル賞 採用商品:ルシアス フェンスLite、サザンテラス/南九施設 株式会社 https://nankyu-shisetsu.jp/
庭は作ったけれど、樹木が多くて手入れが大変。結局、ただ眺めたり通り抜けたりするだけで、ほとんど使えていない。そんな悩みをお持ちの方も少なくありません。
こちらの事例は、YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年エクステリアリフォーム部門シルバースタイル賞作品。リフォーム前の庭は、お手入れに手間が掛かり、また長く快適に過ごせる環境もなく、せっかくの庭を活かしきれていない状態でした。
こちらの庭に足りなかったのは、「快適に過ごせる環境」と「お手入れの楽さ」。そこで「サザンテラス」を使って屋根付きテラスを設け、メンテナンスフリーで、四季を通じて心地よく過ごせる庭へと変身させました。
床面は、タイルテラスをリビングから続け段差なくスムーズに出入りができるよう工夫。また、屋根があるので、夏は強い日差しを遮り、雨の日の室内への吹きこみも防いでくれます。
ホワイトを基調とした空間は、まるでおしゃれなカフェのような佇まいで、自然と庭に出たくなる作りに。眺めるだけ、通り抜けるだけだった庭が、コーヒーを楽しんだり、本を読んだり、日常の中で自然に使える居心地のいい空間に生まれ変わりました。
安心して暮らしたい!
ゲートと高品質な商品を組み合わせ防犯と風格をプラス

YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年エクステリアリフォーム部門ゴールドスタイル賞 採用商品:リレーリア ルーフフレーム、シンプレオ 門扉、シャローネ 門扉、ルシアス 宅配ポスト、ルシアス スクリーンフェンス、イーネット フェンス、その他(リレーリア)、タウンゲート Ⅱ、低電圧照明「VIEW UP」、カスタマイズパーツ/株式会社 ナテックス 埼玉営業部 https://natex.jp/
こちらは、YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年エクステリアリフォーム部門ゴールドスタイル賞作品です。リフォーム前は、開放感のあるオープン外構だったため、防犯面での不安がありました。
「知らない人が敷地内に簡単に入ってくるかもしれない」、この落ち着かなさを解消しつつ、ファサードに相応しい格調高さを演出することが、この外構リフォームの最大の加えどころです。
採用されたのは、YKK APの「タウンゲートⅡ」、「リレーリア ルーフフレーム」「シャローネ 門扉」などの高品質な商品プラン。これらを効果的に組み合わせることで、侵入者を自然に防ぎつつ、住まい全体に品格と統一感をプラスしています。
今、防犯への意識が高まり、より防犯性の高い門扉やフェンスが注目されています。実は、車の盗難場所で多いのが、自宅車庫(※)。「タウンゲートⅡ」は電動シャッターゲートで、住まいの防犯性をより高めてくれる商品です。
こちらの施工事例でも、車庫まわりに「タウンゲートⅡ」、人の出入りには高さのあるハイグレードな鋳物門扉「シャローネ 門扉」を採用。既存の外構を活かしながら新しいものと繋ぐリフォームで、安全性と品格ある美しいファサードを実現しています。
※自動車盗の発生場所は「一般住宅」が最も多く、令和6年は全体の42.9%を占めています/警察庁生活安全企画課
わが家に足りないのは?加えどころを見極めて理想の外構へ
今回ご紹介した事例に共通しているのは、「何が足りないか」に、ていねいに向き合い、加えどころをしっかりと見極めた上で、効果的なリフォームをしているところです。プロならではの視点を参考に、心から満足できる、わが家ならではの外構を目指してみてくださいね。
下記に、同じくYKK AP エクステリア スタイル大賞2025の「ファサード部門」の受賞作品の中から、シンプルモダンで豪華に映える外構デザインの施工事例をセレクトしてご紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
著者プロフィール
Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中













