補助金や税金の控除を受けられるというメリットから、二世帯住宅を建てられた方も多いのではないでしょうか。でも、完全分離型の二世帯住宅の場合、何か用事があっても行き来が簡単にできないのは不便です。一度度外に出るという行為が意外と面倒に思えてきます。そこでおススメしたいのがお庭に設置するウッドデッキです。
ウッドデッキは二世帯をつなぐ“渡り廊下”
お住まいの中には、2階の2部屋が横並びに配置され、ベランダはつながっている設計になっていることがあります。このベランダ伝いに隣に移動もできてとても重宝します。別の世帯の隣同士の部屋をウッドデッキでつなぐ渡り廊下のような役割を果たすのがウッドデッキです。サッシ窓を開けたら、ベランダ用のスリッパやサンダルに履き替えるだけですぐに隣の部屋に行けます。せっかくなので、2つの世帯をつなぐだけではなく、少し広いスペースを考えてみてはいかがでしょうか。例えば、親世帯と子夫婦世帯なら、きっと子供たちの面倒を親に見てもらう機会が多くなりそうです。そんな時、安全に遊べるスペースとしてウッドデッキは最適です。周囲にフェンスを設置すれば、小さな子どもがデッキ上から転落することを防止できます。また、手すりやフェンスにより、外からの侵入者を防止する働きもあり、防犯性も高まります。
家族の成長や年齢に合わせて活用できるウッドデッキ
親世帯が元気なら、このウッドデッキを両世帯の交流のために使うイベントスペースにするのがおススメです。たとえば、春には花見、夏には夕涼み、秋には星空などを兼ねてデッキのテーブルに料理やお酒を並べて食事を楽しむ。また、家族のどなたかがお誕生日がある週にはケーキを買ってきてお茶と一緒に楽しむなどすれば、お互いの“ちょうどいい関係”を維持できます。
元気な時は親は親、子は子というように、それぞれの暮らし方を楽しみ、お互いの干渉を必要最低限しておいて、いずれ親が歳を取ったり、病気などにより看護が必要になった時には気軽に移動できる手段を作っておくというのもいいですね。ウッドデッキがあれば、お互いに困った状況が起きた時に右から左の部屋へ、左から右の部屋へと移動を助けてくれますよ。
2つの世帯の“笑顔”を結ぶ新生活
二世帯住宅は2つの世帯が1つの建物を分け合って暮らすため、完全分離、一部共有、完全共有のどのタイプでも、両方の世帯に少なからずストレスが生じることでしょう。でも、交流しないのも問題。二世帯住宅には、お互いの暮らし方を尊重、お互いの気持ちを理解する機会を増やす“ちょっとした仕掛け”が必要なのかもしれません。二世帯家族の“笑顔”を結ぶウッドデッキ、活用を考えてみませんか。