ウッドデッキを第二のリビングに空間に!過ごし方で選ぶ後付け屋根

ウッドデッキを第二のリビングに空間に!過ごし方で選ぶ後付け屋根

わが家の「ウチ」と「ソト」をつなぐ場として、その活用が注目されている中間領域という言葉をご存じでしょうか。ひと言で言えば、屋根のある半戸外空間のこと。日本家屋における縁側空間を思い浮かべていただくと分かりやすいかもしれません。

おばあちゃんちの軒下にあったような居心地の良い縁側を現代に置き換えれば、まさにウッドデッキと屋根。ウッドデッキ+屋根空間を整えることで、庭の緑を眺めたり、雨風の侵入や日差しを避けたり、あるいは家族や友人と団らんをするなど、思い思いの過ごし方にマッチした第二のリビングのように使うことができますよ。

1.家族や友人とバーベキューを楽しみたい

ウッドデッキを第二のリビングに空間に!過ごし方で選ぶ後付け屋根

YKK APエクステリア スタイル大賞2024年ガーデン部門ベストスタイル賞/採用商品:リウッドデッキ200EG・ソラリアテラス屋根・その他/株式会社ワンストーン

第二のリビングでの過ごし方で、まず思いつくのはバーベキューではないでしょうか。友人家族を招いてワイワイと時間を過ごす…想像するだけで楽しそうですよね。そんな楽しい時間が急な雨や、きつ過ぎる日差しで延期になってしまうなんてことを避けるためにも屋根は必要です。

大人数が集まることも多いバーベキューでは、集まった人たちが過ごすのに十分な大きさが選べて、かつ日除けも取り付けられるタイプの屋根がおすすめです。

また、熱い食べ物を落としたり火の粉が飛ぶことも考えられますので、ウッドデッキに隣接してタイルや石材などの素材でできたテラススペースを確保しましょう。

2.趣味を満喫する空間が欲しいな

ウッドデッキを第二のリビングに空間に!過ごし方で選ぶ後付け屋根

YKK AP「ソラリア」リウッドデッキ納まり

ウッドデッキを第二のリビングにしたいと考えると、どうしても家族みんなや大人数での利用を想像してしまいがちです。でも子供たちが独立したご家庭や、ひとり暮らしを満喫していらっしゃる場合は、趣味を楽しむために少人数で空間を贅沢に使う…なんていう過ごし方も有りですよね。

季節の風を感じながら読書をしたり、推しの動画を見たりと趣味の場としてなら過ごし方のイメージも持ちやすいのではないでしょうか。イメージ写真のように絵を描くスペースとしてもおすすめですよ。室内で絵を描こうと思うと絵具汚れなどが気になりますが、半屋外空間というだけで汚れにも寛容になれるから不思議です。

少人数で過ごすなら、そんなに大きな屋根は必要ありませんし、シンプルなデザインのテラス屋根がオススメです。イメージ写真のテラス屋根で、おおよそ2間(3670mm)×5尺(1470mm)ですのでわが家に必要な大きさを知る参考にしてみてくださいね。

3.子どもたちに思いっきり遊んでほしい

ウッドデッキを第二のリビングに空間に!過ごし方で選ぶ後付け屋根

YKK APエクステリア スタイル大賞2024年ガーデン部門ベストスタイル賞/採用商品:リウッドデッキ200・リレーリア ルーフフレーム/U-プラン

第二のリビングでの過ごし方として、子どもたちに思い切り遊んでもらうスペースにするのはいかがでしょうか。ウッドデッキは室内からもお庭からも目が届きやすいため、子どもたちの遊び場にピッタリ。夏場のプール遊びはもとより、マットレスを敷いておもちゃを広げるのも楽しいでしょう。それに何より半戸外に居ることで、季節や時間の変化、天気のうち変わり、花の香りなど身近な自然を感じ取る豊かな感受性が育まれますよね。

カンカン照りの夏や雨が降る日でも、子どもたちが外で過ごしたい気分の時にいつでも庭に出ることができる…そのためには、ウッドデッキ全体をしっかりと覆う大きさの屋根が必要です。しっかりとした大きさの屋根を付けるとなると、お庭での存在感は否応なしにアップしますので、軒天も美しいウッド調の屋根を選ぶのがよいでしょう。

ウッドデッキを第二のリビングに空間に!過ごし方で選ぶ後付け屋根

YKK AP「エフルージュFIRST」大型テラス 独立タイプ

ウッドデッキが変形していたり庭に既存物がある場合には、梁を大きく伸ばすことで柱位置の自由度を上げる商品もあります。子どもたちが自由に使えるスペースをできるだけ広くとるためのより具体的な商品・プランについては、エクステリア施工店などのプロにしっかりと相談することをおすすめします。

4.リモートワークや家事の息抜きができる場所として

ウッドデッキを第二のリビングに空間に!過ごし方で選ぶ後付け屋根

YKK AP「リレーリア」ルーフフレーム 軒天付き

家事に追われていたり、リモートワークで根を詰めて仕事をしている時間が多いと、自宅の室内なのになんだか落ち着かない気分になってしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。忙しい時間の合間に、ほんの少しだけでも外の空気を吸いにお庭に出られると、ずいぶん気分転換になるものです。

おすすめは、お庭に馴染みつつ目にも優しいウッド調で統一した半戸外空間を作ること。シルバーなどのアルミカラーよりも、ウッドデッキに合わせた色調で全体をまとめると、癒しの効果は高くなります。また、イメージ写真のようにウッドデッキに直接座って過ごす「床座」の空間造りをすることで、よりくつろぎ感がアップしますよ。

ウッドデッキを第二のリビングに空間に!過ごし方で選ぶ後付け屋根

YKK AP「リレーリア」ルーフ 独立式

もっとリラックス度を高めたい場合には、思い切って家から離れた位置にウッドデッキと屋根を組み合わせた空間を作ることをご提案します。家からほんの少しであっても歩みを進めたところに居場所を作るだけで、気分を切り替えることができたり非日常感を味わえたりするものです。

5.家事楽を優先!布団や洗濯物干しスペース

ウッドデッキを第二のリビングに空間に!過ごし方で選ぶ後付け屋根

YKK AP「ソラリア」リウッドデッキ納まり

ウッドデッキを設置する際に、1階床と高さを合わせて取付けをしたというお宅がほとんどではないかと思います。室内からの段差が解消されていますので、毎日の洗濯物や大きくて運ぶのが面倒な布団類などもストレス無く運ぶことができます。第二のリビングの使い方として、物干し場はちょっと贅沢すぎると考える方もいるかもしれません。ですが、日々、室内干しで本当のリビングの景観を損なうくらいなら、一層のこと、家事楽を優先して気持ちよく外干しできる空間を作ることをおすすめします。

一般的にテラス屋根と呼ばれるタイプの屋根をセレクトすることで、竿掛け金具や目隠しパネルなど様々なオプション品をセレクトすることができるので大変便利です。

ウッドデッキを第二のリビングに空間に!過ごし方で選ぶ後付け屋根

YKK AP「サザンテラス」リウッドデッキ納まり

洗濯を干すだけのスペースにするのはもったいないとお考えの場合は、後付けする屋根のデザインに一工夫するのはいかがでしょうか。パーゴラ風のデザインを選べば、家族の団らんスペースとして使う場合もより心地よく過ごせますよ。

6.第二のリビングでの過ごし方は、特別じゃなくても良いんです

ここまで、様々な過ごし方に合わせた後付け屋根のある空間をご提案してきましたが、みなさまの暮らしに合う空間をイメージしていただけましたでしょうか。『ウッドデッキとテラス屋根』と言葉だけで見ると、おしゃれで洋風な使い方をしなくちゃいけないのかと気負われる方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、冒頭に申し上げた『おばあちゃんちの縁側』のように、ゆったりとリラックスして過ごす…。そんな風に、肩の力を抜いた過ごし方も想像しつつ、様々なアイテムからあなたにピッタリのものを選んでみてくださいね。

 

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著者プロフィール

ウッドデッキを第二のリビングに空間に!過ごし方で選ぶ後付け屋根

山岡由佳 クラスデザイン代表
二級造園施工管理技士、一級エクステリアプランナー

京都府立大学 人間環境学部 環境デザイン学科を卒業後、E&Gアカデミーにてエクステリアとガーデンを専門的に学ぶ。 エクステリアとお庭の専門店にて15年、ランドスケープデザイン設計事務所にて2年の実績と経験を積み、 2020年に独立し「cras design(クラスデザイン)」を設立。 個人宅向けの外構造園設計や施工店への作図サービスを中心にSNS運用サポートやブログ執筆サービスも行っており、 様々な視点から役立つ情報をお届けしています。

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