住まいの断熱性能をアップするなら、外壁リフォームも検討してみませんか?

お彼岸を過ぎて暑さもようやくおさまったようですが、ほっとするのもつかの間、1ヶ月もすれば、すぐに冬がやってきます。寒くなる前に暖房器具の買い替えを予定しているなら、あらためて暖房の仕組みについて考えてみませんか。冷房は30℃ぐらいの気温を3℃ぐらい下げれば快適になりますが、暖房は10℃ぐらいの気温を20℃ぐらいまで上げる必要があります。つまり夏よりも多くの温度変化が必要になり、それだけ光熱費が高くなります。しっかり理解することで、お得な買い物ができるかもしれません。

電気、ガス、灯油の暖房で優劣はあるの?

住まいの断熱性能をアップするなら、外壁リフォームも検討してみませんか?

暖房器具にはさまざまなタイプのものがありますが、大きく、電気、ガス、灯油のどれを使っているかで分けることができます。この3つの中で「「もっとも優れている暖房は」という問いには答えがありませんが、「我が家にピッタリのはどれ?」という問いには答えを出すことができます。

リーズナブルに暖かくできる暖房を考えるなら

実は、ある計算をすると、暖房のコストパフォーマンスを求めることができます。

まず、エネルギーごとに、1単位あたり、どれくらいの熱量を生み出せるかをみてみましょう。

  • 1位 都市ガスの場合  1㎥ あたり11,000キロカロリー
  • 2位 灯油の場合    1リットル あたり8,771キロカロリー
  • 3位 電気の場合    1キロWh あたり860キロカロリー

1位の都市ガスと3位の電気とでは、12.7倍の差があります。「それならガス暖房がいちばんイイんだ」と思うかもしれませんが、エネルギー1単位を生み出すのに、どれくらいのコストがかかるのかも考えなくてはいけません。

ということで、見方を変えて、3つのエネルギーの1円あたり(2019年9月現在・東京都の場合)の熱量から見てみましょう。

  • 1位 灯油の場合    97.4キロカロリー
  • 2位 都市ガスの場合  75.5キロカロリー
  • 3位 電気の場合    40.1キロカロリー

都市ガスと灯油の順位が逆転し、1円を支払ってもっとも暖かいのは灯油となりました。

ただ、3位は電気なのは変わらないので「電気は割高なんだ」と思ってしまいそうですが、実はここで示した電気のカロリーは「電熱線」で暖めた場合のことです。エアコンとなると、また少し事情が変わってきます。

エアコンはハイコストパフォーマンスNo.1の暖房器具

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そもそもエアコンはどうやって部屋を暖めているのでしょうか。「機械の中で電熱線が赤々と発熱してそこに風を当てて部屋を暖めている」わけではありません。実は家の外の空気から熱を集めて、それを部屋の中に移動させているんです。

この熱の移動にはモーターが使われ、エアコンの電気代はこのモーターを動かすための電気です。最近の省エネ技術により、エアコンは電熱線で暖める方法よりも5倍ぐらい高効率です。先ほどの1円あたりの熱量に当てはめて計算してみると、灯油の97.4キロカロリーに対して200.5キロカロリーにもなります。エアコンは経済的にも素晴らしい暖房機ということが言えるのです。

ガスや灯油の暖房機は素早く暖め乾燥を防止

では、コストパフォーマンスで劣るガスや灯油の暖房器具は使わない方がよいのでしょうか。もちろん、一概にそうとは言えません。使う場所やお好みに応じてガスや灯油の暖房器具の方が適している場合があります。たとえば、ガスや灯油を使用して、温風を噴き出すタイプの暖房器具は、エアコンよりも室温を急速に短時間で暖めることができます。真冬の朝など、冷え切った部屋をすぐに暖めたいのなら、こうしたガスや灯油のファンヒーターはパワフルで最適。あっという間に部屋が暖まります。広いLDKの場合は、エアコンだけで暖房するよりも、補助的にガスや灯油のファンヒーターを使用すると快適性が高まります。

また、ガスや灯油を燃焼させる暖房器具は、部屋を暖めると同時に水分を空気中に放出するので、エアコンのように室内の空気を乾燥させません。「冬になると肌が乾燥してカサカサしてつらい・・・」などのお悩みをお持ちなら、暖房器具を変えてみてもいいかもしれません。

さらに、近年多発する災害に備えるという側面では、自然燃焼タイプのガスや灯油の暖房器具が1台あると安心です。自然燃焼タイプとは、風を送るファンが付いていないもので、電気を使わなくても使用できます。停電時でも運転が可能ですから、台風や地震がおこった時のための備えとして、家のなかで1台ぐらいはこのタイプのものにしておいてはいかがでしょうか。

広さに適応した暖房器具を選ぶ

暖房器具を購入する場合に気を付けたいポイントは、使用する部屋の広さに最適な能力を持つ機種を選ぶことです。新機種を購入する際には、「○畳用」と適応する広さが明記してあるのでわかると思います。中古の暖房器具を購入する場合は本体に貼られたシールに記載された数字から判断することが可能です。知っておけば迷わずに購入が可能になります。

「○○kW」の表記に注目

○エアコンの場合

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○ガスファンヒーターの場合

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エアコンを含め暖房器具の中には、裏面などに機種番号や定格電圧、定格消費電力などが記載されたシールが貼られています。また、それらの情報以外にも「○○kW」という表記があるはずです。この数字は暖房の能力を表していますが、お住まいの構造や部屋の広さによって最適な能力が変わってきます。なお、お部屋の広さに対して、能力に少しの余裕があるぐらいの機種が最適と言われています。もちろん、必要以上に大きい能力の機種にすると光熱費(電気代等)が高くなってしまうので、余裕があればあるほどよいというわけではありません。

部屋の広さ 古い木造 木造 コンクリート
6畳 2.5kW 2.4kW 1.7kW
8畳 3.4kW 3.2kW 2.3kW
10畳 4.3kW 4.0kW 2.9kW
12畳 5.2kW 4.8kW 3.5kW
14畳 6.1kW 5.6kW 4.0kW

また、エアコンの場合は、暖房の能力だけでなく冷房の能力も見て、ご使用になる部屋に最適な機種を選びましょう。

外壁リフォームで住まいの断熱性能向上、省エネも

前の表を見て気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、木造よりコンクリートの方が低い能力の暖房器具で暖まります。

外気温の影響を受けにくい構造であれば、効率的な暖房が可能になるのです。たとえ木造のお住まいであっても断熱性が高ければ、エネルギーのロスは少なくなり、お部屋が暖かくなります。それだけ、お住まいの断熱性が重要ということです。

住まいの断熱性能をアップするなら、外壁リフォームも検討してみませんか?
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たとえば、現在お住まいの外壁にかぶせるような外壁リフォームは、断熱性能をアップさせます。築年数が経過して根本的なリフォームをお考えの場合は、住宅性能を向上させるリフォームを念頭においてみてはいかがでしょうか。

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