「うちの周りは静かだから大丈夫」という方でも、空き巣や不審者のニュースを聞くと、やっぱり少し心配になるのではないでしょうか。犯罪者が狙うのは、決まって「入りやすくて、外から見つかりにくい家」だと言われています。「この家は面倒くさそうだ」と思わせることが、何よりの防犯対策になるのです。本記事では、お家の第一印象を決めるフェンスや門扉、そして夜の安心感を高める照明などの外構について、どのエリアに、どんな商品を選べばいいのかを、暮らしのシーンに寄り添いながら解説します。
目次
防犯の基本は「見せる・閉じる・照らす」

防犯について難しく考える必要はありません。基本はとてもシンプルです。
- 見せる: 道路やご近所からの視線をほどよく通して、泥棒が隠れられる「死角」をなくす
- 閉じる: フェンスや門扉で「ここからは我が家の敷地ですよ」と境界をはっきりさせる
- 照らす: 玄関まわりや駐車場など、暗がりにセンサーライトを置いて、人の動きを光で知らせる
- 記録する・知らせる: カメラ付きインターホンなどで、「見ていますよ」というサインを送る
必ずしも、家全体を高い塀で囲んでしまう必要はありません。完全に隠してしまうと、かえって、一度侵入されたときに外から見えにくく、泥棒が作業しやすい環境を与えてしまうことになりかねません。「見せる」場所と「隠す」場所のメリハリが大切です。
外構エリアごとに考える、安心のつくり方

YKK AP「ルシアス フェンスLite」
お家の外回りを次の3つのエリアに分けて、それぞれの役割と安心のつくり方を考えてみましょう。
道路との境界エリア
ここは、お家の「顔」とも言える場所。道路に面したフェンスは、完全に視線を遮るものより、“ほどよく中が見える”タイプがおすすめです。外からの視線が、不審者への無言のプレッシャーになります。
門まわりは、表札・ポスト・インターホンをまとめて、誰が来てもまずそこで用事を済ませてもらえるように「お家の受付」をつくるイメージです。
例えば、YKK APの「ルシアス フェンスLite」は、圧迫感なく敷地をゆるやかに仕切ってくれるデザインが素敵です。木目調のデザインも選べるので、家の外観に温かみを加えつつ、防犯の「心理的な境界線」をつくってくれます。
玄関までのアプローチエリア
門から玄関までのアプローチは、家族が毎日通る大切な場所。門扉は、開け閉めのスペースを取らない引き戸タイプも便利です。夜、家に帰ってきたときに足元と顔まわりが明るいと、ホッとしますよね。照明は、まぶしすぎない優しい光で、段差をしっかり照らしてくれるものを選びましょう。
最近人気の宅配ボックスを門の近くに設置すれば、配達員の方に敷地の奥まで入ってもらう必要がなくなり、さらに安心です。
例えば、YKK APの「ルシアス ウォール」は、表札やポスト、インターホンをすっきりとまとめられる門袖ユニットです。宅配ボックス付きのタイプや夜に温かい光を灯す照明オプションも充実。夜でも訪問者の顔がしっかり見えるので、防犯面でも心強い存在です。
建物のまわり
勝手口やリビングの大きな窓のまわりなど、プライベートな空間は特に気をつけたい場所。ここは、外からの視線をしっかり遮る縦格子のフェンスや、人の動きを感知するセンサーライト、録画機能付きのインターホンを組み合わせるのがおすすめです。
お庭の植木も、泥棒の足場にならないように、背の低いものを選んだり、高い木は枝を剪定したりする工夫が大切です。
プロはここを見る!商品選びのヒント

YKK APの「スマートコントロールキー」搭載の玄関ドア。カギ穴を見せない高い防犯性を備え、リモコンキーを持っていれば、ドアハンドルのボタンを押すだけで施解錠できます。
フェンスや門扉、照明は、デザインやカタログのスペックだけで選んでしまうと、そのあと、実際に暮らしてみて「ちょっと違ったかも…」となりがちです。ここでは、多くの住まいを見てきたプロが、毎日の暮らしの中で重要だからこそ、チェックしてほしい「長く安心して使える商品選び」の視点をご紹介します。
フェンスは、高さやデザインの良さだけで選べない
基本、飛び越えにくいとされる高さ1.2m以上を目安にしつつも、侵入する際の足がかりになりにくい「縦格子」のデザインを選ぶのがポイント。お家の裏手はしっかり目隠しできるようにしながら、道路側は少し透けるデザインで「見られている意識」を強調し、「隠れる場所はないですよ」というメッセージを送りましょう。
門扉は、毎日の“いってきます”と“ただいま”の場所
鍵のかけ忘れを防ぐオートクローズ機能やピッキングに強い鍵、スマートフォンで開け閉めできる電気錠など、家族みんなが手軽に、そして確実に戸締まりできる機能に注目です。
照明は、明るければ良いわけではない
玄関や門では訪問者の「顔」が、アプローチでは「足元」が、それぞれしっかり見えるように、光の当たる場所を意識するのがコツです。闇雲に照らすのではなく、光を線でつなぐように連続して配置することで、不審者が隠れる「影だまり」を消すことができます。

YKK AP「VIEW UP」
例えば、「ルシアスウォール」のような門袖と組み合わせて、インターホンまわりや表札を優しく照らす「VIEW UP」シリーズはいかがでしょうか。スポットライトタイプなら、必要な場所をピンポイントで照らすことで、夜間に訪問者の顔をしっかり確認できる安心感と、家の顔をモダンに演出するデザイン性を両立してくれます。

YKK AP「VIEW UP」
また、玄関までのアプローチには、足元を優しく導くフロアライトタイプの「VIEW UP」シリーズを複数配置するのもおすすめです。まぶしさを抑えながらも安全な歩行をサポートしてくれるのはもちろん、光が連続することで不審者が隠れる場所をなくし、防犯効果も高まります。
暮らしを安心にする、防犯アイテム組み合わせの例

YKK AP「ルシアス スライド」
最近は、防犯対策もぐっとスマートに、そして手軽になってきました。ご自宅の個性に合わせてそうしたアイテムを組み合わせることが、賢い防犯計画の第一歩です。
開放感もプライバシーも大切にしたい場合
「見せる」と「隠す」のメリハリをつけるケースです。道路側は、例えばYKK APの「ルシアス フェンスLite」のような視線が抜けるタイプで明るくし、門まわりは不在時も安心な宅配ボックス付きの「ルシアス ウォール」でスマートに。一方で家の裏手は、目隠しフェンスとセンサーライト付き録画インターホンでしっかりガードします。
限られたスペースを有効活用したい場合
前後に場所を取らない引き戸タイプの門扉、例えば「ルシアス スライド」などが便利です。表札やポストは「ルシアス ウォール」に集約してすっきり。玄関ドアと連携できるスマートコントロールキー対応の電気錠を選べば、「閉め忘れたかな?」という日々の不安も解消できます。
角地で死角が気になる場合
光と音、そして物理的な壁でガードします。YKK APの「ルシアス フェンスLite」のように、コーナー部材がしっかりしている製品で角まできれいに連続させて侵入を防ぎ、見えにくい場所にはセンサーライトを。さらに窓の下に防犯砂利を敷けば、「音と光」の二重の守りで安心感が高まります。
計画を立てる前に確認しておくべきこと
- お家の周りをぐるっと歩いて、昼と夜の「死角」をチェック
- エアコンの室外機や物置など、「足場になりそうな場所」をリストアップ
- ご近所との境界線のルール(フェンスの高さなど)を確認
- 照明やインターホンのための配線計画は早めに
- 植木が将来、侵入の足場にならないような剪定計画も忘れずに
安心は「設計」と日々の「暮らしの習慣」から

お家の防犯は、外構の「設計」で“入らせない・隠れさせない”環境をつくることと、日々の暮らしの中での「習慣」(戸締まりや録画の確認など)がセットになって、初めて効果を発揮します。
YKK APの門袖やフェンスなどを上手に組み合わせれば、デザイン性が高く、かつ防犯効果も高い安心の住まいが実現できます。
具体的なプランで迷ったら、お近くのエクステリア専門の施工店などに相談してみてください。あなたの敷地やご希望に合わせて、最適なプランを提案してもらえるでしょう。
スマートな防犯対策。
YKK AP ポケットキーシステム「電気錠付門扉」

YKK AP ポケットキーシステム「電気錠付門扉」ルシアス門扉
「ポケットキー」なら、1つのカギで、門扉と玄関ドアを簡単に施解錠できます。

外構で防犯力をアップしたい。