「カーポートを建てた後、夜暗くて不便なことに気づいて照明を付けたくなった」「お気に入りの照明を後付けしたい」といった要望をお持ちの方もいるかもしれません。カーポートを設置した後で照明を追加することでき、さまざまな種類の照明を選ぶこともできます。ただ、注意しておきたいポイントもあるので、この記事で詳しく確認していきましょう。
目次
カーポートに照明を後付けすることは可能

すでに建てたカーポートに後から照明を取り付けることは可能です。さまざまな照明の中から好みの種類や製品を選べることは後付けならではのメリットです。ただし、カーポートの仕様によっては、設置できる照明の種類が限られてしまうこともあります。まずは取扱説明書を読んで仕様を確認しましょう。
カーポートに後付けできる照明の種類
カーポートに後付けできる照明の種類は多いのですが、その中から代表的なものをご紹介していきましょう。
ライン照明
ライン照明は直線形状の照明で、施設の天井や冷蔵ケース、電車の照明などで使われているのを目にしたことがあると思います。さまざまな長さのものがあり、カーポートの屋根などにも設置できます。
スポット照明
スポット照明(スポットライト)は、上から吊り下げる円筒状の照明です。必要な箇所のみを明るくすることができます。ホールや舞台、小売店などでも使われており、カーポートの屋根や柱にも設置できます。
近年注目されているのが低電圧照明です。例えば、YKKAPの「VIEW UP」は、「照らす」と「魅せる」を叶えたプレート型照明や外径寸法の揃った円筒型の美しい演出照明を提供し
ています。電気工事士でなくても取り扱えるため、後付け工事の選択肢が広がります。カーポートのほか、階段やデッキ、壁面などさまざまな場所を照らすことができる汎用性も魅力です。
ダウンライト
ダウンライトは、天井に照明器具を埋め込むものです。天井をフラットにしたままで明るさを確保できるのが魅力です。「照明を付けても屋根をすっきり見せたい」という方におすすめです。
ガーデンライト(ローポールライト)
上記の3種類の照明とは異なり、ガーデンライト(ローポールライト)は地面に据え付けるものです。下から照らしますので、車の下部やドアから降りる際の足元を明るくできます。周囲の庭も明るく照らしてくれます。玄関へのアプローチを同じガーデンライトで揃えると、全体的な一体感を演出できるでしょう。
埋め込み型の照明
地面に埋め込むタイプの照明で、「グランドライト」や「フラットライト」といった製品が実用化されています。駐車位置を埋め込み型の照明で囲み、車の周囲全体を美しく見せることができます。
人感センサーライト
人の動きや熱を感知して、自動的に明かりをつける照明です。近づくと点灯し、人がいなくなったら自動で消灯します。乗り降りの安全性を保ちながら、省エネも実現できます。また夜間の不審者に対する防犯効果も期待できます。
照明の後付けはDIYで行えるか?

以下のような場合はDIYでも照明を後付けできます。
- スポット照明を柱や梁に固定する
- ガーデンライトをカーポートの近くの地面に設置する
低電圧照明システムのVIEW UPなど、電気工事士でなくても取り扱える照明なら、DIYでの設置がより安全に行えます。
照明に電源を供給するコンセントが必要になりますが、照明器具にソーラーパネルが付いていて不要なこともあります。コンセントの位置が遠く、延長コードやコードリールを使って電源を供給するのは、感電の危険性があるためおすすめできません。また、屋外ですから、設置する照明は防水仕様でさびにくい素材の製品を選びましょう。
照明の後付けはエクステリア専門の施工店への依頼をおすすめ
カーポートに照明を後付けする作業は、プロによる工事が必要になることが多いでしょう。どんな環境にしたいかという希望をまとめ、早めに、エクステリア専門施工店へ依頼するのがおすすめです。業者に依頼すると費用はかかりますが、安全、かつ、きれいな仕上がりになるのは間違いがありません。
カーポートに照明を後付けする際に考慮したい3つのポイント

カーポートに照明を後付けする際に押さえておきたい3つのポイントを解説します。
どこを照らしたいか、照明の個数も含めて慎重に検討する
照明は数を多くするほど明るくなりますが、その分、電気代やメンテナンスの手間が増えてしまいます。照明を選ぶ際には以下のポイントを考慮してください。
- カーポート全体を照らしたいか、一部分だけを照らしたいか
- 地面近くを明るくしたいか
- 屋根をすっきり見せたいか
場合によっては2種類以上の照明を組み合わせるのがいいこともあります。希望をかなえるのに必要な照明の個数をよく検討しましょう。
防水仕様の照明を選ぼう
カーポートに後付けする照明は、雨や露に濡れやすくなります。地面近くに設置する「埋め込み型」や「ガーデンライト」はもちろん、柱に設置するスポット照明も、カーポートの骨組みを伝う水に濡れてしまいます。屋根の内側に設置する照明なら雨に濡れにくいと思うかもしれませんが、風雨の強い日、霧の日などにはカーポートの内部にも吹き込みますので、濡れてしまう可能性は低くありません。そのため、照明は、防水仕様の製品を選びましょう。濡れたことによる故障や感電のリスクを防ぎ、安心して照明を使えます。
コンセント不要のソーラーパネル型照明も検討を
カーポートにはコンセントが付属していないことが多いと思います。こうした場合、照明への給電のために家屋内などから延長コードを引き回すのは手間も費用もかかり、美しい仕上がりになりません。
照明が必要になるのは主に屋外が暗い時間帯です。日没から深夜までの時間帯に照明があれば十分というケースも多いはずです。ソーラーパネル付きの照明なら、配線の必要はなく、日の出から日没までの間にソーラーパネルで充電し、外が暗くなってから蓄電した電気を使って明るくできます。
まずは照明の種類や希望をまとめて、エクステリア施工店への相談を
すでにカーポートを使い始めている段階でも、照明は追加できます。ただし、DIYで行う場合は、電源の確保が課題となりますので、カーポートの周囲にソーラーパネル内蔵のガーデンライトを設置するのがおすすめです。
エクステリア専門の施工店へ依頼すれば、照明や設置箇所の選択肢が広がります。カーポート上部からまんべんなく照らしたり、スポットライトで特定の場所だけを照らしたり、駐車位置をライトで囲んだり、といった希望もかなえることもできます。希望をまとめて、施工店に相談しましょう。
YKK AP低電圧照明「VIEW UP」のご紹介

YKK AP低電圧照明「VIEW UP」のルシアス カーポートへの取付例

ラインライト (上段・左)リウッド デッキ 200への取付例。(上段・右)階段への取付例。
(下段・左)ルシアス カーポートへの取付例。
汎用施工ライト (下段・右)壁面への取付例。
「照らす」と「魅せる」を叶えたプレート型照明や外径寸法の揃った円筒型の美しい演出照明で、階段・デッキ・カーポートや壁面などさまざまな場所を照らします。
電気工事士でなくても取扱える低電圧照明を、選びやすい商品体系でラインアップ。
カーポートのほか、階段。デッキや壁面などさまざまな場所を照らします。