フェンスや緑などでナチュラルな印象に、ガーデニングを楽しむ庭を目隠しする方法

フェンスや緑などでナチュラルな印象に、ガーデニングを楽しむ庭を目隠しする方法
YKK AP「リウッドデッキ」

草木が芽吹き、花咲く季節となりました。
自宅の庭でのガーデニングを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
どこに何を植えようか、お気に入りのオーナメントやファニチャーを置きたい…など、庭づくりのイメージが次々わいてきますが、庭の計画をするにあたって重要なポイントのひとつがプライバシーの確保です。せっかくガーデニングで美しく彩られた庭なら、周囲からの視線を気にせずそこでゆっくりくつろいだり、窓やカーテンを開けて庭の景色を楽しみたいですね。
安心して庭でガーデニングを楽しむために、フェンスや緑などでナチュラルに目隠しするには、どんな方法があるのでしょうか。

1.ガーデニングを楽しむ庭に取り入れたい目隠しの方法

1 フェンスの素材にこだわる

目隠しの有効な方法としてフェンスはよく用いられるものですが、面状のフェンスは庭の中でも存在感があり、素材によっては硬い印象になったり、圧迫感を感じるものになりかねません。
例えば、天然木を使ったウッドフェンスは植物と相性がよく、ガーデニングを楽しむ庭のナチュラルなイメージにぴったりですが、天然木は腐食などの経年劣化が気になるところ。
その点、木目調のアルミラッピング材、木樹脂など、自然素材調のフェンスなら、柔らかな印象でありながら耐候性の面でも優れています。

色とりどりの花々が咲く、かわいらしい庭には白やパインなどの明るい色の木目がおすすめ。濃い茶系は少し個性的な植物を使ったモダンな庭や和風の庭とも好相性です。
グレー系など落ち着いた色には白花や斑入り、シルバー系のリーフプランツなどを合わせてシックなイメージに。
自然素材調のフェンスはデザインや色が豊富なので、お好みのガーデニングのテイストに合わせて選んでみてください。

フェンスや緑などでナチュラルな印象に、ガーデニングを楽しむ庭を目隠しする方法

2 フェンスにつる性植物を絡ませる

ガーデニング好きなら、バラのアーチやクレマチスのオベリスクなど、つる性植物を使った庭に憧れる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
フェンスにつる性植物を誘引すれば、さりげなく視線を遮る緑のスクリーンとなってくれます。
奥行きの少ない場所でも背の高さや横幅を出すことが可能なので、窓と道路が近いような場所でもスペースをとらずに緑で窓をカバーすることができます。
目隠しとして利用する場合は常緑種を選ぶことが多く、落葉種は冬季に日差しが入り、紅葉や芽吹きなど季節の変化を感じられるよさがあります。
花が咲く種なら開花期にはとても見ごたえのある華やかなスクリーンになるでしょう。
ラティスやメッシュなど目の粗い格子状のフェンスを選べばつるが絡みやすく、専用に開発されたフェンスも流通しています。

フェンスや緑などでナチュラルな印象に、ガーデニングを楽しむ庭を目隠しする方法

YKK AP「ガーデン俱楽部」エスパリア

おすすめのつる性植物
常緑種:オオイタビ、ツルハナナス、テイカカズラ、カロライナジャスミン…など
落葉種:つるバラ、クレマチス、ブラックベリー、ブドウ…など

3 生垣で目隠しする

生垣というと葉の密度が濃くなる樹種を刈り込んでつくる緑の壁のようなスタイルをイメージされるかもしれませんが、使う樹種によって少し印象を変えることもできます。
例えば、いくつかの樹種をミックスするまぜ垣。葉の色や形が違うものを組み合わせることで変化のある楽しい生垣になります。花が咲いたり実がなる樹種を混ぜれば、季節ごとの楽しみも生まれます。
また、オリーブやフェイジョアなど、あえて自然樹形を楽しむような木を使えば、少し抜け感のあるナチュラルな雰囲気の生垣になります。

4 日除けを兼ねる

庭仕事の合間に休憩したり、庭を眺めながらお茶を飲むスペースに、心地よい日陰をつくるシェードや屋根は庭に取り入れたいアイテムのひとつ。日除けとしての機能に加え、隣家の2階など、フェンスではカバーしきれない高い位置からの視線を遮る目隠しとしても一役買ってくれます。
屋根材を入れないパーゴラなら、つる性植物を絡ませて緑の屋根に。
ブドウやキウイなど実の収穫が楽しめる樹種を選べばさらにガーデニングの楽しみが広がります。

2.目隠しを計画する際に気を付けたいこと

5 日当たりと風通し

一日中全く日が当たらず暗い場所はガーデニングに適しているとは言えません。植物を育てる庭なら日向~半日陰になる場所を確保できるように目隠しのレイアウトを考える必要があります。
背の高い目隠しフェンスの足元など、日が当たりにくくなる部分ができるなら、耐陰性のある植物を選んでしっとりとしたシェードガーデンとして楽しむのもよいでしょう。
風通しもまた、ガーデニングには重要なポイント。
空気が流れない場所では病気や虫が発生しやすく、植物の生育も悪くなりがちです。フェンスは風を通すタイプを選ぶ、生垣やつる性植物は定期的に透かし剪定をするなどして通風を図りましょう。

植物を使った目隠しの場合は、植えたい場所の環境に適した植物を選ぶことも大切です。

6 近隣への配慮

目隠しに適するような植物は生育が旺盛なものが多く、放置すれば枝やつるが隣家や道路へ越境したり、散った葉や花が隣家の敷地に落ちるなど、トラブルのもとになることも。生育範囲をコントロールするために定期的なメンテナンスが欠かせません。
剪定に耐える植物を選ぶ、植物の生長を見越して植栽位置を計画する、メンテナンスの手が届かなくなるような植え方をしないなど、近隣への配慮が必要になります。

7 植物は想定通りに成長するとは限らない

フェンスに絡ませたつるがなかなか伸びず目が詰まらない、生垣の一部が枯れて均一でなくなるなど、植物は生き物故、思ったとおりに生長してくれない場合もあります。
植物を使った目隠しの特性はそういった点も含めた「柔らかさ」や多少不揃いなところもまた自然な雰囲気に感じられ、目隠しをガーデニングの一環として楽しむことができると同時に、求める目隠し効果の度合いによっては適さないケースもあります。
例えば、バスコートなど確実に目隠しをしたいようなシチュエーションでは、植物だけで目隠しするよりはルーバーなど目の詰まったフェンスでしっかり視線をカットして、植栽を重ねることで柔らかさを添えるような方法が向いています。

3.我が家の庭に合ったプライバシー対策を選んでガーデニングを楽しみましょう

今回はガーデニングを楽しむための、フェンスや緑などで庭の目隠しする方法についてご紹介しました。
それぞれの目隠し手法の特性をよく知った上で、立地条件や環境、目指すガーデニングのスタイルに合わせて検討しましょう。

庭の背景にもなる目隠しを上手に取り入れれば、安心して過ごせるだけでなく、庭の景観、さらには住まいの外観のイメージアップにもつながり、ガーデニングがより楽しいものになります。ガーデニングを始めるなら、ぜひ目隠しにも気を配ってみてください。

フェンスや緑などでナチュラルな印象に、ガーデニングを楽しむ庭を目隠しする方法

 

著者プロフィール

フェンスや緑などでナチュラルな印象に、ガーデニングを楽しむ庭を目隠しする方法

野中めぐみ 株式会社グリーンテリア
1級造園施工管理技士  福祉住環境コーディネーター2級

1級造園施工管理技士  福祉住環境コーディネーター2級 ハーブ園でガーデナーとして勤務したのち、E&Gアカデミーにて学びエクステリア業界へ。 エクステリア、ガーデンの専門店グリーンテリアに所属し主に設計を担当する他、植物に関するワークショップの開催など庭のある暮らしの楽しさを伝える活動も行う。 エクステリアプランナーとして様々な角度からみなさまの快適で豊かな暮らしにつながる情報をお届けいたします。

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