ベランダの家庭菜園で好みの作物を育てよう!家庭菜園の魅力と始め方、注意点を紹介

ベランダの家庭菜園で好みの作物を育てよう!家庭菜園の魅力と始め方、注意点を紹介

家庭菜園に関心を持つ方は多いのではないでしょうか。「食卓を野菜で彩りたい」「好きな野菜を食べたい」「野菜が高騰しているから節約したい」という実益面だけでなく、「植物を育てる楽しみを味わいたい」「緑に癒されたい」「手作りならではの味を楽しみたい」といった希望もかなえることができます。マンションやアパートで庭がないという方でも諦める必要はありません。ベランダでさまざまな作物を育てることができます。

この記事では家庭菜園の魅力、必要な道具、作物の育て方などを詳しく解説します。ぜひ家庭菜園を始めるきっかけにしてください。

ベランダで家庭菜園を始める4つの魅力

ベランダの家庭菜園で好みの作物を育てよう!家庭菜園の魅力と始め方、注意点を紹介

まず、ベランダで家庭菜園を始めることには、どんな魅力があるかということを考えてみます。

作物を育てる楽しみを味わえる

家庭菜園に取り組むと、種まきや苗の植え付けから収穫までの一連の過程を楽しめます。水やりなどの日々の手入れをしながら、作物が成長していく姿を観察する喜びや達成感を味わうことができるでしょう。季節ごとに、収穫して野菜を食べるという我が家の食のスタイルも作れます。

植物の緑色が心を癒す

ベランダに緑が多いと、心をリラックスさせる効果があります。緑は視覚的にも癒しを与え、気持ちを落ち着かせてくれます。家庭菜園は四季を通じてさまざまな緑を楽しめるでしょう。

食費を節約できる

家庭菜園で育てた野菜は、近隣のお店などで購入するよりも安くなる可能性があります。種や苗、肥料などの費用が少しかかりますが、上手に育てれば、それを差し引いても節約できるかもしれません。

無農薬で安心できる野菜を食べられる

自宅ベランダの家庭菜園で野菜を育てれば、農薬を使わないこともできるでしょう。生産過程をすべて自分で管理できるため、安全で安心な野菜を楽しめます。

ベランダではいろいろな作物を育てられる

ベランダの家庭菜園で好みの作物を育てよう!家庭菜園の魅力と始め方、注意点を紹介

さて、具体的にベランダの家庭菜園ではどのような作物を育てることができるでしょうか。代表的なものを見ていきましょう。

  • 枝豆
  • オクラ
  • 小松菜
  • サニーレタス
  • ししとう
  • なす
  • ピーマン
  • 水菜
  • ミニトマト
  • ラディッシュ

このようにさまざまな作物を育てることができるので、季節ごとに好みの作物を選んで育てれば、食卓を彩る新鮮な野菜を手に入れることができるでしょう。

ベランダで家庭菜園を始めるのに必要な道具

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家庭菜園を始めるためには、まず次のような道具などを揃えましょう。

  • 育てたい作物の種や苗
  • プランターや鉢
  • 肥料
  • じょうろなど、水やりを行う道具
  • 軍手

上記のほか、作物に適した土を用意するのが一般的ですが、水耕栽培なら、スポンジや水苔などの培地で始められます。また、つる性の植物にはネットや支柱を活用するとよいでしょう。

ベランダで家庭菜園を始める前に知っておきたいポイント

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ベランダで家庭菜園を始める際に押さえるべきポイントは次の7つです。

アパートやマンションではベランダ使用ルールに注意

戸建ての持ち家ならベランダを自由に使うこともできますが、次のような場合はルールが定められていることがあります。

  • 賃貸物件(建物は貸主の所有であるため)
  • マンションやアパートなどの集合住宅(ベランダは共用部にあたるため)

賃貸契約書や、管理組合の規約などを確認し、ルールの範囲内で家庭菜園を楽しみましょう。また、ベランダは避難経路に指定されていることが多いため、プランターや鉢を置く場合は避難の妨げとならないように設置する必要があります。

また、それらのものが下層階や地上に落下すると、通行人にけがをさせたり、設備を破損させたりすることにつながりかねませんから、落下防止の対策も必要になります。

病気に強く、丈が高くならない作物を選ぶ

作物には病気にかかりやすいものがあります。病気にかかってしまうと薬や肥料を与えたりするといった手入れが必要になります。特に初心者の方は、初めから病気になりにくい強い作物を選んで育てるほうが失敗がないでしょう。

また、ベランダでは、天井(軒天)より高くなるような作物を育てることができません。例えばりんごやみかん、栗などのような高さが必要な作物の栽培は難しいでしょう。丈の高い作物は強風で倒れるリスクもあるため、丈の低い作物を選んで育てることをおすすめします。

プランターや鉢は、作物に合ったものを選ぶ

育てる作物を決める際には、プランターや鉢の選び方にも注意しましょう。作物によって、大きさや根の広がりの程度が変わるためです。小さいプランターにいくつもの作物を密集させてしまうと、作物が育ちにくくなります。特に根を大きく(または深く)広げる作物を育てる場合は、十分な深さがあり、大きさも適したプランターや鉢を用意する必要があります。作物について事前に調べたうえで、適したプランターや鉢を選びましょう。

日々の水やりや、定期的な施肥を忘れない

家庭菜園を始めたばかりのころは、忙しいとつい日々の水やりを忘れてしまいがちです。ルーティーンの時間を決め、必ず行うよう習慣づけてください。水やりの際は、ベランダの外に水が飛ばないようにするなど、近隣への配慮も忘れないようにしましょう。

作物を順調に育てるためには、適切なタイミングで肥料を与えたり、虫を防ぐ対策も行うことが必要です。おいしい野菜を収穫するために、計画を立てて進めましょう。

日当たりが適度にある場所で育てる

作物が育つためには、日光は欠かせません。日当たりが悪いと育ちが悪いだけでなく、作物が病気にかかる可能性も高くなります。ベランダは、手すり壁の内側にプランターなどを置くことになるため、日光が入りにくい場所ではあります。適度に日の当たる場所を選んで育てるようにしてください。

暑さや寒さ、強風への対策を行う

植物も人間と同じように暑すぎたり寒すぎたりする場所や、強い風にさらされる場所は苦手です。それらの対策としては次のようなものがあります。

  • 床にすのこを敷く、よしずやシェードなどを使って日射しをさえぎるなどの暑さ対策を行う
  • 周囲をビニールで囲うなど、寒さや強風対策を取る
  • プランターや鉢は、エアコンの室外機を避けて置く

快適な環境を用意すれば作物も育ちやすくなります。特に上層階にお住まいの場合は、強風が吹き抜けやすいため注意しましょう。

排水口が詰まらないように注意する

家庭菜園は、毎日水やりをすることになりますが、そのために、次のようなものが排水口を詰まらせてしまうことがあります。

  • プランターや鉢から流れ出る土
  • 作物から落ちた葉や花びら、枝
  • 作物に付いた虫

対策として、プランターや鉢を排水口の近くには置かないようにしましょう。排水口はこまめに掃除し、詰まりの原因となる物を取り除く習慣をつけてください。

周囲に配慮し育ちやすい環境を作って、家庭菜園を楽しもう

ベランダの家庭菜園で好みの作物を育てよう!家庭菜園の魅力と始め方、注意点を紹介

庭がなくても、ベランダの家庭菜園でさまざまな作物を育てることができます。満足のいく収穫を得るには、種まきや植え付けから収穫まで、作物が快適に育つことができる環境が重要です。適切なプランターや鉢に植え、水やりを忘れずに行い、暑さ・寒さ対策も実施してください。また、お住まいの物件の規約を守り、近隣の迷惑にならないように注意しましょう。

家庭菜園は、単に収穫という実利をもたらすだけでなく、育てる過程や、緑による癒し効果も与えてくれます。ぜひ家庭菜園を楽しんでください。

ベランダの家庭菜園で好みの作物を育てよう!家庭菜園の魅力と始め方、注意点を紹介

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2022.09.16
※記事内容は執筆時点のものであり、予告なく変更される場合があります。最新情報をご確認ください。