通勤や通学、買い物などに便利でエコな自転車。レジャーとしてのサイクリング人気も高まっていますが、自転車は庭の空スペースや駐車場に車と一緒に置いているという家庭は多いのではないでしょうか。
車と同じで雨ざらしにしていると車体やチェーンが錆びたり、劣化しやすくなったりします。また、ゴムやタイヤの皮の部分は紫外線で劣化が進むことも。さらに、転倒して外壁や車を傷つけてしまうかもしれません。門扉の外なら盗難のリスクもあります。
自転車を長く安全に乗るためには、置き場所の整備も必要。自分で手軽につくれるものから、業者に依頼するものまで、様々な自転車置き場についてご紹介します。
1.手軽に設置する「D.I.Y.タイプ」
駐輪用グッズから簡易式自転車置き場までさまざまな製品があり、比較的安価で手軽に設置できます。コンパクトなスペースでも対応しやすく、自転車置き場の移動が必要になった場合にすぐに対応しやすいというメリットもあります。
自転車カバー
自転車を屋外に置くなら、最低限、自転車カバーはかけましょう。自転車を雨や埃から守り、劣化を抑えることができます。ただし、自転車の大きさに合ったものでないと、風にあおられて外れやすかったり雨を防ぎきれなかったりするので、サイズ選びは大切なポイント。カバー素材の耐久性やカバーの掛け外しのしやすさなどもチェックしておきましよう。
サイクルスタンド(車輪止め)
サイクルスタンドに駐輪すれば転倒防止になり、複数台止める際にもきちんと整列させて止めることができます。チェーンキーなどで自転車を固定すれば盗難防止にも。屋外の場合は、自転車カバーと合わせて使いましょう。
簡易ハウス型自転車置き場
骨組みとシートで設置するテントのようなハウス型タイプの自転車置き場は、組み立てが簡単で、平らな場所ならどこにでも設置できます。出入口はテントのようにファスナーなどで開閉します。
2〜3台止められるものが多く、自転車以外の収納庫を兼ねることも可能。設置場所を移動しやすいのもメリットです。
物置の活用
頑丈な作りで、扉の施錠もできる物置を自転車置き場にするのもおすすめです。物置の中にサイクルスタンドなどを設置すれば、自転車以外の収納スペースとの区分けもしやすくなります。
2.専門業者に依頼する「施工設置タイプ」
外構工事をエクステリア業者に依頼してつくる自転車置き場(サイクルポート)は耐久性に優れ、住宅との一体感があり、住宅のデザイン性を損なわない点も魅力です。
サイクルポート製品
エクステリアメーカーから、様々なタイプの自転車置き場(サイクルポート)製品が発売されています。価格やデザイン性のほか、サイズ、特徴などをチェックし、比較検討してみましょう。
テラス屋根活用
住宅の壁面を利用してテラス屋根を設け、その下を自転車置き場にすれば省スペースで設置できます。住宅の屋根を延長するように設置するタイプもあります。
3.室内に置き場をつくるタイプ
スポーツタイプの自転車やマウンテンバイクをインテリアの一部として楽しむことができるディスプレイスタンドや壁掛けフックなどを利用して、室内に自転車置き場をつくるアイデアもあります。これなら玄関周りやリビング、廊下、各自の部屋などが活用できますね。
上下に2台置ける製品もあるので、複数台の自転車を置きたいという場合も安心です。
自転車置き場をつくる際には、家族の将来も見据えて何台分のスペースが必要か、どこに作ればいいか,予算のほか、駐輪のほかに併用したいことがないか( 収納庫、屋根付きタイプなら洗濯物干し・園芸作業など)といったことも考えて、自転車置き場のタイプを検討しましょう。