庭に屋根があれば、家事がラクになったり、毎日が楽しくなったり。室内を快適にしてくれる効果もあります。今回は、庭にテラス屋根を取り付ける7つのメリットと、後付けリフォームしやすい製品、庭に屋根を付けたおしゃれな施工例をご紹介します。
目次
庭に屋根を付ける7つのメリット
リフォーム前の庭

リフォーム後の庭

木調のテラス屋根「サザンテラス」と「リウッドデッキ200」を組み合わせて(YKK AP エクステリア スタイル大賞2021 リフォーム・リノベーション部門ベストスタイル賞/設計施工:ファミリー庭園 株式会社)
1階の庭に取り付ける屋根のことを、一般的に「テラス屋根」と呼んでいます。
テラス屋根があると、雨の日に洗濯物が干せるようになるだけでなく、暑い夏を涼しくしてくれたり、日差しからお肌を守ってくれたり。他にも室内環境を快適にする、収納スペースが増えるなど、たくさんのメリットがあります。
テラス屋根にはさまざまなデザインがあり、リフォームで後付けしやすい製品も数多く揃っています。また、選ぶ屋根材によって性能が異なるのもポイント。上手に選んで取り付けをすれば、毎日の暮らしがさらに便利に快適になります。
庭に屋根があるとできる7つのこと
1) 急な雨でも安心して洗濯物を干せる
屋根があれば、洗濯物を干している時に急に雨が降ってきても安心です。外出中に雨に降られても、慌てて帰る必要はありません。この雨の日の洗濯物問題をきっかけに庭に屋根を後付けするリフォームを決断する方も多くいます。

後付けリフォームがしやすい独立納まりのテラス屋根。洗濯物干し場として機能させるなら、手軽に取り付けできる製品を選んでおくのがおすすめ(ソラリア/YKK AP)
こちらは後付けリフォームがしやすいテラス屋根。壁付けが不要な独立式、シンプルで機能的なデザインです。
狭い場所には柱が邪魔になりにくいLタイプもあります。これなら壁際に柱が無い分、通行がしやすくなります。

狭い場所の場合は、Lタイプなら、柱が通行の邪魔になりにくい(レセパ/YKK AP)
2)雨が降っている時も庭で遊べる

大型のデッキ空間に対応する大型のテラス屋根。独立タイプなので後付けリフォームがしやすい製品です(エフルージュファースト大型テラス/YKK AP)
梅雨や雨が続く秋は、子どもたちの遊び場に悩むことが多いもの。家の中にずっといるとどうしてもストレスが溜まってしまいます。
そんな時も庭にテラス屋根があれば、雨が降っている日でも庭に出て遊ぶことができます。もちろん大人たちの気分転換のスペースやペットの居場所としても役立ちます。
雨の日も庭を活用することができれば、暮らしの幅が大きく広がることでしょう。

リレーリアフレームを使って、空間の独立性を高めた半囲いの空間。外の部屋のような存在感があります(YKK AP エクステリア スタイル大賞2020 ガーデン部門 シルバースタイル賞/設計施工:ライトガーデン 株式会社)
3)日焼けの心配が減る

テラス屋根「ソラリア」の屋根材のラインナップ。紫外線透過率や明るさなどから、好みのタイプを選ぶことができます。
洗濯物を干すといった短時間であっても、紫外線による日焼けは気になるもの。庭に紫外線対策がされた屋根を取りつけておけば、日焼けの心配が減ります。
紫外線の強さは5月~7月にピークとなりますが、お肌の紫外線対策は4月~9月までは必要といわれています。
テラス屋根に使われる屋根材には様々な種類があり、紫外線透過率が低いタイプを選べば、紫外線をしっかりカット。日焼けの心配をせずに庭に出ることができるようになります。
強い太陽がさす時期に子どもたちが庭で遊ぶ時に、紫外線の心配をしなくていいのも、大きなメリットのひとつといえるでしょう。
4)外からの視線を遮り目隠しができる

独立式のテラス屋根に部分目隠しを取り付けた例。目隠しのデザインもいろいろあるので、わが家にあったものを選びましょう(ソラリア/YKK AP)
庭に出ると通行人や近隣からの視線が気になる、家の中が外から見えてしまうといった悩みも、テラス屋根があれば目隠しがしやすくなります。
特に遮るのが難しい近隣の上層階からの視線もしっかり遮ることができ、パネルやシェードなどと組み合わせれば、独立感のある落ち着いた空間が作れます。
お隣の家がすぐ近くにある場合は、屋根と正面デザインパネルを組み合わせて、目隠しをしながら半屋外空間を作るアイデアもあります。

正面デザインパネル付きのテラス屋根。DIYの作業場やワークスペースにも。アウタールーフは建物の構造材にしっかりと取り付けが必要です(アウタールーフ/YKK AP)
5)夏の暑さを防ぎやすくなる

木調テラス屋根のサザンテラス。こちらは壁付けタイプですが、後付けがしやすい独立型もあります。屋根材に熱線遮断ポリカーボネート板を使用、加えて天井カーテンを取り付けておけば更に体感温度が下がります(サザンテラス/YKK AP)
庭に屋根があると夏の暑さを防いで、涼しさを保ちやすくなります。真夏の直射日光があたったウッドデッキの表面温度は高温になり、強い暑さを感じます。また家の中に直射日光が差し込むと、日射熱によって室温と体感温度が急上昇します。
暑さを防ぐ一番の対策は、この直射日光を遮ること。屋根を取りつけて日陰を作れば、ウッドデッキの上や室内の暑さを軽減することができるようになります。
このような考え方を日射遮蔽と呼び、エアコンの効率が上がりエネルギーの節約ができるので、光熱費の削減にもなります。

サザンテラスに、ロールスクリーン状の屋外用日よけを組み合わせれば、庭と室内をより涼しく保てるようになります(サザンテラス+アウターシェード/YKK AP)。

リレーリアパーゴラとサンシェードカーテンの組み合わせで、庭全体を日陰にできるので、夏の暑さをしっかり防いでくれます(YKK AP エクステリア スタイル大賞ガーデン部門ベストスタイル賞/設計施工:有限会社 ガラス工房)
6)雨に濡らしたくない物の収納スペースになる

柱がL字型の独立テラス屋根。外壁工事が不要です。雨に濡らしたくない自転車や三輪車などの置き場としても便利に使えます(「レセパLタイプ/YKK AP)
庭にテラス屋根があれば、雨に濡らしたくない物の収納スペースとして役立ちます。例えば自転車や三輪車、ガーデニング用品なども、屋根があれば雨に晒されることがありません。
屋外用の家具や雑貨類は防水や撥水加工がしてありますが、雨に当たらないようにしておけばより長持ちするようになります。
7)外壁・窓の汚れや、室内の床の劣化を防ぐ

窓に直接雨が当たらなくなるので、周囲の汚れや室内への雨の吹き込みを防ぎやすくなります。
風雨が直接当たる窓まわりは汚れやすいもの。屋根が付いていれば雨が直接当たらなくなるので、窓の周囲や外壁面が汚れにくくなります。
また窓際の床は、窓から差し込む紫外線や吹き込む雨によって色あせや劣化が進みやすい状況にあります。屋根が付いていれば紫外線や雨の吹き込みを防いでくれるので、窓を開けている時に急に雨が降ってきても慌てないで済みます。
後付けリフォームしやすい屋根製品がたくさん

エフルージュ FIRST 大型テラス、4本柱の独立タイプなら、建物本体に穴を開けずに設置が可能です。
テラス屋根には、デザインや構造などたくさんの種類があります。リフォームの場合は、後付けしやすい独立タイプを選ぶと、建物に穴を開けずに設置ができます。
庭の屋根テラスは、毎日の暮らしをより便利に快適にしてくれます。後付けリフォームがしやすく、住まいの外観をより美しく引き立てる製品を選んで、上手にリフォームをしてくださいね。
著者プロフィール

Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中