外構デザイン次第で、家の印象は大きく変わります。
せっかくなら、おしゃれな外構にしたいと思っても、「どんなデザインがわが家に似合う?」「門柱やカーポート、フェンスはどう選べばいい?」「素敵な施工事例を見ても、どこを参考にすればいいのかわからない」と迷う方も多いのではないでしょうか。
「おしゃれ」な外構をつくるポイントは、目を引くエクステリア商品をひとつずつ取り入れることではありません。
建物と外構のテイストを合わせ、色や素材、ラインを整えながら、門まわり、カーポート、庭、植栽までトータルで考えること。そこに照明などを上手に組み合わせることで、住まい全体の魅力が高まります。
今回は、YKK AP エクステリア スタイル大賞受賞の施工事例をご紹介しながら、「おしゃれ」な外構をつくるポイントをご紹介します。
シンプルモダン、ナチュラル、和モダン、邸宅感のあるデザインなど、好みのスタイルを探しながら、わが家らしい外構づくりの参考にしてみてください。
おしゃれな外構とは?大切なのは住まい全体のトータルコーディネート
「おしゃれ」と感じる外構には様々なスタイルがあります。
けれども、素敵な施工事例をよく見てみると、共通しているのは建物と外構が美しく調和していることです。
例えば、玄関ドアの木調カラーをフェンスにも取り入れる、ブラックの窓サッシに合わせてカーポートや門扉の色を選ぶ、建物の庇とカーポートの水平ラインを意識して揃えるなど、全く同じ色や素材を使わなくても、建物と外構のどこかに共通点をつくることで、住まい全体に自然なつながりが生まれます。
反対に、門柱、フェンス、カーポートなどをそれぞれ単体で選んでしまうと、ひとつひとつはおしゃれでも、外観全体ではちぐはぐに見えてしまいます。
外構・エクステリアは、家の外側に後から付け加えるものではなく、建物の魅力を引き立てる大切な要素といえます。
<リフォーム前>
<リフォーム後>

海外の街並みを思わせる広々とした明るい外構にリフォーム。ポストユニットと目隠し用のスクリーンフェンスはルシアスシリーズでコーディネート。ファサードのアクセントになっています(YKK AP エクステリア スタイル大賞2023年リフォーム・リノベーション部門ベストスタイル賞 採用商品:ルシアス ポストユニット、ルシアス スクリーンフェンス/渡辺建築 株式会社)https://watanabekenchiku.com/
上記は、外構を一新することで、建物そのものまで違って見えるようになった施工事例です。カーポートや玄関アプローチ、庭を一体でデザインすることで、明るく開放的なファサードに生まれ変わっています。
外構を考える時は、単に商品だけを見るのではなく、道路側から建物全体を眺めた時にどう見えるかを意識してみましょう。
関連記事:外構・門まわりデザインリフォーム、家の価値や外観の印象を一新させるおしゃれな施工事例
【施工事例】おしゃれな外構をスタイル別に見てみよう
「おしゃれ」な外構をつくるためには、まず「どんな雰囲気にしたいか」を決めておくことが大切です。
ここからは、代表的な外構のスタイル別デザインを施工事例とともにご紹介します。
「こんな外構が好き」と感じたら、全体的な外構デザインやイメージと共に、色、素材、ライン、植栽など、どの部分に魅力を感じたのかにも注目してみてください。
直線と色数を絞って、すっきり洗練されたシンプルモダンに
近年人気な外構スタイルは、装飾を抑え、直線を基調にしたシンプルモダンなデザインです。
ホワイト、グレー、ブラックなどを中心に、アルミやタイル、コンクリートなどを組み合わせることで、現代的で洗練された印象になります。

YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年ファサード部門ベストスタイル賞 採用商品:リレーリア フロントフレーム/ルシアス フェンスLite/シンプレオ フェンス/ジーポート Proシリーズ/カスタマイズパーツ/株式会社 グリーンケア https://www.green-care.jp/
水平ラインを強調し、色数を絞ってすっきりとまとめたシンプルモダンな外構の施工事例です。
そこに、植栽を効果的に取り入れることで、シャープなデザインの中にやわらかさと奥行きが加わっています。
シンプルモダンで注目したいのは、色数だけでなく「ライン」です。
カーポートやフレーム、門まわりの水平ラインを意識して揃えると、外観に伸びやかさが生まれ、住まい全体が端正に見えます。
一方、すっきりさせようとするあまり、何もない空間にしてしまうと少し平坦な印象になることも。
木調をアクセントとして取り入れたり、植栽をポイントにしたり、適度な余白を残したりすることなどで、シンプルでも表情豊かな外構になります。
関連記事:映える外構デザイン!シンプルモダンで豪華に見せる施工事例
木調と植栽を組み合わせて、やさしいナチュラルモダンに
モダンなデザインに、木調や植栽の温もりを加えたナチュラルモダンも人気があります。
ブラックやグレーを中心にした外構でも、木調カラーが少し加わるだけで、ぐっとやわらかな雰囲気になります。
木調カラーを取り入れることで、直線的な外構に温もりをプラスした施工事例です。玄関ドアや建物との色のつながりを意識すると、変化がありながらもまとまりのある外観になります。
木調カラーを上手に取り入れるコツは、住まい全体を見ながら色をつなげることです。玄関ドア、門柱、フェンスなど、離れた場所にも同系色を繰り返して使うことで、外構全体に統一感が生まれます。
そこに植栽を組み合わせれば、モダンな住宅にも程よい自然のやわらかさをプラスできます。
関連記事:玄関アプローチをより素敵に。木調カラーで目隠しフェンスとコーディネートする。
木や石、草花を取り入れて、自然を感じるナチュラルな外構に
木や石、草花など、自然を感じる素材を生かした外構は、温もりのあるやさしい雰囲気が魅力です。
明るい木調のフェンスに植栽を組み合わせたり、玄関アプローチに表情のある石材を取り入れたりすれば、季節の変化を身近に感じられる外まわりになります。
木調のエクステリアに植栽を組み合わせ、自然な雰囲気の施工事例です。
目隠しとしての役割を持たせながら、風に揺れる葉や季節の草花を楽しめる外構になっています。
ナチュラルな外構では、全てをきっちり整えすぎないこともポイントです。
植物の高さに変化をつけたり、素材の自然な表情を生かしたりすることで、ほどよい動きが生まれます。一方で、天然木や植物を多く取り入れる場合は、お手入れについても考えておきたいところです。
天然木の雰囲気は好きだけれど、メンテナンスはできるだけ手軽にしたい場合には、木調のアルミ製品や再生木などを取り入れる方法もあります。
関連記事:ナチュラルな家に似合う、門扉・フェンス・玄関ドア・庭のコーディネート
ラインと素材の見せ場をつくって、邸宅感のある外構に
外構に高級感を出したいからといって、高価な素材をたくさん使う必要はありません。ポイントは、外構全体に統一感を持たせながら、どこを見せ場にするかを決めることです。
<リフォーム前>
<リフォーム後>

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年エクステリアリフォーム部門ブロンズスタイル賞 採用商品:ジーポート Pro シリーズ/株式会社 リバーフォレスト)
門まわりに上質な素材を取り入れ、周囲をすっきりとコーディネートした施工事例です。見せ場を絞り込むことで、素材そのものの存在感がより引き立っています。
例えば、門まわりに石やタイルを取り入れたり、大きなフレームやルーフで玄関とカースペースをゆるやかにつないだり、門、塀、ルーフなどの高さやラインを意識して整えるだけでも、外構は端正で落ち着いた印象になります。
あれもこれもと豪華にするより、視線が集まる場所に質感のある素材を使い、それ以外は少しシンプルに設計することで、メリハリがあり、上質な雰囲気を演出しやすくなります。
関連記事:豪華に見せる外構デザイン、施工事例に学ぶ高級感を出す5つのポイント
格子や植栽を生かして、落ち着きのある和モダンに
和モダンの外構では、格子や石、植栽など和を感じさせる要素を、シンプルで現代的なデザインに取り入れます。
<リフォーム前>
<リフォーム後>

左側は道路と平行にたて格子を設置、右側は道路に対して斜めにウォールを設置してしっかりと目隠し。左右非対称の美しい和モダンの外構デザイン(YKK AP エクステリア スタイル大賞2023年リフォーム・リノベーション部門ブロンズスタイル賞 採用商品:リレーリア フロントフレーム、汎用形材・部品/株式会社 叶屋)
縦格子とウォール、植栽を組み合わせた和モダンな外構の施工事例です。視線をほどよく遮りながら、奥行きのある落ち着いたファサードをつくっています。
縦格子は、光や風を通しながら視線を防ぎ、和モダンの外構とも相性のいいアイテム。黒や濃いグレー、落ち着いた木調などをベースに植栽の緑をアクセントとして加えるのもおすすめです。
和テイストのアイテムを数多く並べるのではなく、素材や色を厳選して余白を生かすことで、現代の住宅にも似合うすっきりとした和モダンになります。
関連記事:外構・門まわりデザインリフォーム、家の価値や外観の印象を一新させるおしゃれな施工事例
おしゃれな外構にするための5つのポイント
好みのスタイルが見えてきたら、次は実際の外構設計計画に落とし込んでいきましょう。ここでは、どんなデザインの外構計画にも共通する5つのポイントをご紹介します。
1.建物と外構のテイストを合わせる
まずは、わが家の建物をよく見てみましょう。
外壁は何色か、玄関ドアは木調か否か、窓サッシは何色か。建物は直線的でモダンなデザインなのか、やわらかなナチュラルテイストなのかなど。
建物の特徴を整理すれば、外構にどんな色や素材を取り入れると似合うのかも見えてきます。
例えば、木調の玄関ドアと同系色のフェンスを使う、ブラックの窓サッシに合わせてカーポートの色を選ぶなど、建物と外構の間に共通点をつくってみましょう。
改めてになりますが、部分ごとに単体で考えるのではなく、住まい全体をひとつのデザインとして考えることが、美しくまとめるコツです。
2.色・素材・ラインを整理する
外構には、門柱、フェンス、カーポート、ポスト、宅配ボックス、床材など、たくさんの設計要素があります。
「おしゃれ」にしたいからと気に入ったものをひとつずつ足していくと、色や素材が増えすぎてしまうこともありますので、ベースとなる色を決め、木調や石調などはアクセントとして取り入れるとまとめやすくなります。
また、カーポートの屋根、フレーム、塀などの水平ラインや高さを意識して揃えることもポイント。色と素材だけでなく、ラインまで整えることで、外構全体がすっきりと見えます。
3.見せ場をつくり、余白を残す
「おしゃれ」な外構づくりは、全ての場所にデザインを詰め込むのではなく、見せ場と控える場所をつくることで外構にメリハリが生まれます。
例えば、道路からよく見える門まわりに表情のある素材を使いながら周囲はシンプルにしたり、存在感のあるカーポートを主役にするなら、門柱やフェンスはそれを引き立てるデザインにします。
植栽についても同じです。
空いている場所全てに植えるのではなく、あえて余白を残すことで、一本一本の樹形や外構のラインが美しく見えることがあります。
また、見せ場を決めることは、予算を考える上でも効果的といえます。
4.植栽を効果的に取り入れる
カーポートや門柱、フェンスなどの構造物だけで外構をまとめると、少し硬い印象になることがあります。
そこで活躍するのが植栽です。
門柱の脇にシンボルツリーを添えたり、玄関アプローチ沿いに低木や下草を配置したりすることで、外構にやわらかさと奥行きが生まれます。
大切なことは、たくさん植えることより、「どこから何が見えるか」を考えることです。
道路から見た時や、玄関へ向かう時、室内から庭を眺めた時など、視線が集まりやすい場所に植栽を配置してみましょう。
5.照明で夜の外構まで美しく見せる
外構を考える時は、昼間だけでなく、日が暮れた後の景色もイメージしてみましょう。
植栽を下から照らしたり、壁面に光を当てたりすると、昼とは違う陰影が生まれ、外構がより立体的に見えます。
足元を照らす光は、玄関アプローチを歩きやすくし、安全面でも役立ちます。

アッパーライトで照らされた玄関前アプローチの夜の風景です。ぬけ感のあるグリッドパネルと何げない植栽が、ルーフや壁に幻想的な影絵を映し出しています(YKK AP エクステリア スタイル大賞2021年大賞/採用製品:リレーリアルーフフレーム・リウッドデッキ200/設計施工:有限会社 田主丸緑地建設)
植栽や壁面をライトアップし、光と影で外構に立体感をプラスした施工事例です。照明は安全性を高めると同時に、夜の住まいも美しく演出してくれます。
照明は後から追加できる場合もありますが、配線や設置場所を考えると、できれば外構計画の段階から考えておくのがおすすめです。
関連記事:玄関まわりやカーポートの照明施工例をセレクト!外構をおしゃれにライトアップした事例集
【施工事例】場所別に見る、おしゃれな外構デザインのポイント
外構全体の方向性が決まったら、次は門柱・門まわり、玄関アプローチ、カーポート、フェンス、庭など、それぞれの場所を具体的に考えてみましょう。
ここでも大切なのは、「おしゃれ」な外構づくりになる要素のひとつずつを独立して考えるのではなく、隣り合う場所とのつながりを意識することです。
門柱・門まわり|家の顔として建物とコーディネートする
門まわりは、訪れる人が最初に目にする家の顔ともいえる場所です。
門柱だけでなく、門扉、ポスト、宅配ボックス、表札、インターホン、フェンスなど、意外に多くの要素が集まっています。
それぞれの色や素材がばらばらだと、どうしても雑然として見えがちです。
門とフェンスのテイストを合わせる、門柱と外壁の色につながりを持たせる、高さを揃えるなど、門まわり全体をひとつの景色として考えてみましょう。
玄関アプローチ|歩く時間までデザインする
アプローチは、道路や門から玄関へと人を導く場所です。
毎日歩く通路としての機能だけでなく、住まいに近づいていく間の景色をつくる場所でもあります。

YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年展示場・モデルハウス部門ゴールドスタイル賞 採用商品:リレーリア フロントフレーム/リレーリア フェンス/エフルージュ(FIRST)シリーズ/汎用形材・部品/パナソニックホームズ埼玉西 株式会社
門から玄関まで最短距離で結ぶのではなく、少し長く見せるように計画されたアプローチの施工事例です。植栽や石材、照明などを組み合わせることで、歩きながら景色の変化を楽しめます。
敷地に余裕があれば、少し角度を変えたり、植栽を添えたりすることで、歩く時間をデザインして奥行きを演出できます。
床材を切り替えれば、玄関への動線をわかりやすく見せることもできます。
ただし、玄関アプローチでは見た目だけでなく、段差や勾配、雨の日の滑りにくさなどにも配慮が必要です。
美しさと歩きやすさの両方を考えましょう。
関連記事:モデルハウスが素敵な理由、プロの工夫に学ぶ外構デザイン施工事例
駐車場・カーポート|大きな面積だからこそ建物との調和を
特に、道路側に駐車スペースがある住宅では、カーポートが外観の中で大きな面積を占めます。
だからこそ、単なる「車の屋根」ではなく、家の顔をつくるエクステリアとして考えたいところです。
<リフォーム前>

少し殺風景な印象がある玄関前の駐車スペース。カーポートのデザイン次第で、家全体の印象が大きく変わります。
<リフォーム後>

大きな梁がワイドスパンのカーポートをしっかり支えています。家のデザインと美しく一体化し、家の顔として相応しい重厚さと高級感があります。
カーポートを単体で考えず、カーポート、門袖、目隠しフェンスまでトータルで計画し、門まわりや植栽と組み合わせることで、家の顔にふさわしい外構になった事例です。
こちらのように、カーポートの色や形を建物に合わせ、門まわりや目隠しまで一緒に計画すると、住まいの一部として自然になじみます。
また、玄関前にカーポートを設置する場合は、柱が歩く邪魔にならないか、窓や玄関が暗くならないか、車から玄関まで移動しやすいかなども確認しておきましょう。
関連記事:玄関前のカーポートがこんなにおしゃれに!我が家を更にステキに見せる外構プラン
フェンス・目隠し|閉じすぎず、ほどよい抜け感を
道路や隣家からの視線を遮ってくれるフェンスは、暮らしの快適さを高める大切なアイテムですが、一方、高いフェンスで全てを囲ってしまうと、圧迫感が出たり、庭が狭く感じられたりすることもあります。
まず考えたいのは、「どこから、どこへの視線が気になるのか」ということです。

YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年ガーデン部門(庭まわり)ベストスタイル賞 採用商品:リレーリア フロントフレーム/リレーリア ルーフフレーム/ルシアス ウォール/ルシアス 宅配ポスト/プリュード パーティションフレームユニット/ルシアス 歩行補助手すり/ルシアス フェンス/シンプレオ フェンス/イーネット フェンス/リウッドデッキ 200 /ポラスガーデンヒルズ 株式会社 街並デザイン室
全てを閉じるのではなく、気になる視線がある場所を中心に目隠しした施工事例です。植栽やフェンスを組み合わせることで、プライバシーを守りながら開放感も残しています。
目隠しは、閉じすぎず、開きすぎないバランスが大切。
格子フェンスを使って光や風を通したり、植栽を重ねて視線をやわらかく遮ったりする方法もあります。
ほかに、外からの見え方だけでなく、家や庭の中から見た時に心地よい景色になるかも確認してみましょう。
関連記事:外構フェンスの種類と選び方|目隠しフェンスなど、おすすめタイプ別の特徴と施工事例をご紹介。
関連記事:隣の家との目隠しアイデア!施工事例で見るちょうどいい距離感のつくり方
庭・テラス|「何を置くか」より「どう過ごすか」を考える
素敵な庭をつくりたいと思ったら、最初に「そこでどんな時間を過ごしたいか」を考えてみましょう。
家族で食事をしたい、外で趣味を楽しみたい、子どもの遊び場がほしい、室内から緑を眺めたいなど、目的によって、庭での暮らし方も変わります。
- ウッドデッキやタイルテラスをつくれば、室内から庭へ出やすくなり、暮らしの場所を外へ広げることができます。
- 室内の床とデッキやテラスの色をつなげれば、窓を開けた時に内と外が連続して見え、空間をより広く感じられます。
このような庭での楽しみ方に加えて、フェンスや植栽で、程よく囲えば、人目を気にせずくつろげる、わが家だけのアウトドアリビングになります。
植栽・照明|昼と夜の両方から外構を考える
門まわりや庭に植栽を加える時は、植物単体だけで考えるのではなく、建物やエクステリアとの組み合わせを考えてみましょう。
門柱の近くに高さのある樹木を置けば、外観に立体感が生まれ、足元に低木や下草を組み合わせれば、より自然な奥行きをつくることができます。
さらに、照明を組み合わせることで、夜は昼とは違った表情になります。
外構の完成形は、昼間だけではなく、昼と夜、両方の景色を考えて計画することで、住まいをより魅力的に見せることができます。
おしゃれだけでは後悔する?使いやすい外構にするために確認したいこと
素敵な施工事例を見ていると、ついつい、デザインに目が向きがちになりますが、外構・エクステリアでは、「おしゃれさ」と同じくらい毎日の暮らしやすさも大切です。
玄関・駐車場・自転車の動線を確認する
まず、確認したいのが、家族が毎日どのように移動するかです。
道路から玄関までどう歩くのか、車を降りてから玄関までどこを通るのか、自転車はどこに置くのか、買い物袋を持っている時や雨の日に子どもと一緒に歩く時なども想像してみましょう。
見た目がおしゃれでも、通路が狭かったり、カーポートの柱が邪魔になったりすれば、毎日の小さなストレスにつながります。
目隠しと開放感のバランスを考える
プライバシーを守ろうと敷地を全て高いフェンスで囲うと、室内や庭が暗くなったり、圧迫感が出たりすることがあります。
外部からの視線を目隠ししたい場所で遮ることがポイントです。
フェンスの高さやすき間、植栽との組み合わせを工夫し、光や風も取り込みながら心地よい距離感をつくりましょう。
お手入れのしやすさも考えて、素材を選ぶ
完成した時の美しさだけでなく、数年後も無理なく維持できるかも考えておきたいところです。
植栽を多くすれば、剪定や落ち葉の掃除が必要になったり、天然木などの素材によっては定期的なメンテナンスが必要になるものもあります。
庭仕事を楽しみたいのか、できるだけ手間を減らしたいのか、わが家の暮らし方に合わせて、植物の量や素材を選びましょう。
数年後の暮らしまで想像する
外構・エクステリアは、長く使い続けるものです。
現在の家族環境だけでなく、子どもの成長、自転車や車の台数、庭の使い方など、これから起こりそうな将来の変化も考えておきましょう。
今は庭として使っている場所に、将来自転車置き場が必要になったり、子どもが成長した後、遊び場だった庭をテラスや植栽スペースに変えたくなることもあります。
少し先の暮らしを想像しながら、将来変更しやすい余白を残しておくことも大切です。
好きな施工事例を集めて、理想的な外構イメージを具体化する
外構のイメージがなかなか決まらない時は、まず好きな施工事例を3~5点ほど集めて考えてみましょう。
自宅と全く同じ広さや形の事例を探す必要はありません。
大切なのは、その施工事例写真のどこを「おしゃれ」だと感じたのかを考えることです。
- ブラックと木調の組み合わせ
- 門柱とカーポートが一体となってつながって見えるところ
- 植栽が程よい程度に取り込まれていること
- すっきりしているけれど、冷たい印象ではないところ
このように施工事例を具体的に整理すると、自分が求めている、理想的な外構の方向性が見えやすくなります。
エクステリア専門の施工店に相談する際も、施工事例写真だけを見せるのではなく、「この部分が好き」と伝えることで、具体的なイメージを共有しやすくなります。
ただし、建物のデザインや敷地の広さ、高低差、道路や隣地との関係は一軒ごとに異なりますので、施工事例写真をそのまま再現することだけを目指すのはおすすめできません。
気に入った事例から好きなポイントを取り出し、わが家の条件や暮らし方に合うようアレンジしていきましょう。
おしゃれな外構は、建物とのトータルコーディネートから創る
「おしゃれ」な外構といっても、シンプルモダン、ナチュラル、和モダン、邸宅感のあるデザインなど、そのスタイルやプランは様々です。
どんな外構デザインにも共通しているのは、建物に合わせて色や素材を選ぶ、ラインを整える、見せ場と余白をつくる、植栽や照明を効果的に取り入れるなど、建物と外構・エクステリアが美しく調和していることです。
さらに門まわり、玄関アプローチ、カーポート、フェンス、庭などの外まわり全体をトータルでコーディネートすることで、住まいの魅力はぐっと高まります。
まずは、様々な施工事例を見ながら、「どんな外構が好きか」「どこを素敵だと感じるか」を探して理想となる、外構・エクステリア空間のイメージを具体化してみましょう。
そこから、建物や敷地、毎日の暮らし方に合わせてひとつずつ整理してエクステリア専門の施工店に相談していけば、わが家らしい外構の姿が見えてきます。
「おしゃれ」なだけでなく、長く心地よく暮らせる、そんな外構とエクステリア空間を目指してみてはいかがでしょうか。











