プライバシーを守りながら理想の庭をつくる、庭の目隠しアイデア

朝の光の中でコーヒーを楽しんだり、季節の花々を眺めながら静かな時間を過ごしたり、と庭づくりを考え始めると、まずは「何を置くか」「どんな空間にしたいか」に目が向きます。
そこでぜひ、併せて考えておきたいのが庭の目隠しです。
庭で落ち着いて過ごすことのできる豊かな時間は、プライバシーが確保されてこそ成り立つもので、適切な目隠しを設けることで庭はぐっと居心地のよいプライベート空間となります。
目隠しといえばまず浮かぶのがフェンスですが、その素材やデザインは様々。フェンス以外にも植栽を活用するなど、選ぶ目隠しのタイプによって庭のイメージは大きく変わります。
今回は、プライバシーを守りながら自分らしい理想の庭づくりにつながるヒントをお届けします。

1.庭の目隠しがもたらす効果

目隠しの役割といえば、もちろん外からの視線を遮りプライバシーを確保することですが、それだけではなく、庭の背景を整えて景観を美しく見せるという大切な役割があります。
植物やウッドデッキ、タイルテラス、庭や景観に風情を添える添景物など、庭の主役になる要素はたくさんありますが、その魅力を引き立てるのは背景です。
たとえば、丁寧に整えた植栽の奥に隣家の窓や駐車場が見えていると、落ち着かないのはもちろんのこと、どうしても生活感が入り込み、庭の世界観が途切れてしまいます。

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対して背景が整うと、隣家や道路などの「視覚的なノイズ」が取り除かれ、植栽やテラスがより引き立ち、庭全体の印象が格段によくなるのです。

2.目指す庭イメージに合わせた、目隠し選び

単純に背景を整えるだけでも庭の印象はぐっと良くなりますが、さらに実現したい庭のイメージに合わせた目隠しを選ぶことによって、より完成度が高まります。

1 シンプルモダンの庭

シンプルモダンな住宅で人気なのが、シャープな直線ラインのフェンスやスクリーンです。
軽やかでスタイリッシュに見せるならシルバー系、落ち着いて重厚な印象にするならブラックや濃い木調カラーがおすすめです。

色以外に、格子の縦横、幅やすき間の空き具合など、直線ラインのフェンスやスクリーンは選択肢が豊富で、選ぶ際に少し迷うかもしれません。そんなときはウッドデッキやタイルなど庭の構造物や建物のアクセントに使われている色、デザインなどとのつながりを意識して選ぶと建物と全体の景観になじみやすくなります。

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YKK AP「ルシアス」スクリーンフェンス

2 和風、アジアンテイストの庭

スクリーンフェンスの中でも縦格子は、和モダンやアジアンテイストの庭と非常に相性のよいデザインです。
背景が整えば、和モダンの庭でよく使われるモミジやアオダモなどの繊細な樹形や、ヤツデやバショウなど、アジア風の庭に似合う個性的な植物の形がより際立ちます。

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YKK AP「ルシアス」スクリーンフェンス、「リウッドデッキS EG/S」

また、竹垣や生垣を取り入れると、より伝統的な和風の雰囲気を演出することができます。

3 欧風、クラシカルな庭

アイアン風の鋳物フェンスは、ヨーロピアン調の庭の雰囲気づくりにぴったりです。
ただし、鋳物フェンスは目の粗いものが多く、目隠しとしての機能は弱くなってしまいます。そこで、つる性植物や常緑樹などの植栽で目隠し度合いを補強すると、エレガントな鋳物のラインに植物が自然に絡まる美しい景観が生まれます。

もう少し密な目隠しにするなら、白やニュアンスのあるグレーのボーダーフェンスもおすすめです。
白は明るく華やかな印象に、グレー系はアンティークやシャビーシックなど落ち着いたイメージの庭にマッチします。

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YKK AP「ルシアス」シリーズ

4 ナチュラルな庭

ナチュラルテイストの庭にはやはり木調素材が好相性です。
空間を明るく見せてくれるナチュラル色には柔らかなグリーンがよく映え、優しい色の花やカラーリーフなどもよく似合います。
下の画像のように、ナチュラル色の木調カラーにシルバーを組み合わせると、素朴になりすぎず、ほどよく洗練されたモダンな印象に仕上がります。

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YKK AP「ルシアス」フェンス

3.庭の楽しみがさらに広がる、目隠しアイデア

1 テラス屋根やフレームと組み合わせる

隣家の2階の窓など、フェンスの高さだけでは気になる視線をカットしづらい場合もあります。
そのようなときに検討したいのが、フレームや屋根とスクリーンを組み合わせる方法です。
視線が遮られるだけでなく、屋根やフレームによってできる囲まれたスペースは、リビングの延長のように快適に過ごせる居場所となり、庭で過ごす時間を格段に上質なものにしてくれます。

2 果樹を目隠しに活用する

つる性植物や生垣などの植栽による目隠しは、ナチュラルで季節感を感じられ、フェンスなどの構造物による目隠しとはまた違った魅力があります。
なかでもおすすめなのが果樹です。レモンやブルーベリー、フェイジョアなどの果樹の生垣、パーゴラやフェンスに絡ませたブドウやパッションフルーツなどのつるは、目隠しとして機能しながら収穫も楽しむことができます。
見る、育てる、食べる、という楽しみが加わることで、庭で過ごす時間がより豊かなものとなります。

3 物置を目隠しとして活用する

意外かもしれませんが、物置も目隠しとして活用できます。
収納力の高い大型の物置は存在感があるため、あえて視線を遮りたい場所へ配置することで、空間の仕切りとして機能します。
収納が加わることによって庭がすっきり片付いて美しく見える上、理想とする庭のイメージに合ったデザイン性の高い物置を選べば、庭のアクセントとしても活躍してくれます。

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4.庭の目隠しは、理想の暮らしを叶える大切な要素

「隠す」というと少しネガティブな印象を持つかもしれませんが、庭の目隠しはプライバシーを守ることに加え、景観を整えて暮らしをより豊かにしてくれる重要な空間演出要素としてとらえることができます。
スクリーンフェンスで外構をスタイリッシュに整える、テラス屋根で屋外リビングをつくる、生垣や果樹で緑の癒しに囲まれる…目隠しの方法ひとつで庭での過ごし方も大きく変わるのではないでしょうか。
大切なのは、単に「隠す」だけではなく、我が家らしい暮らしや庭のイメージに合わせて最適な方法を選ぶことです。
ぜひ、ご自宅にぴったりの庭の目隠しアイデアを取り入れて、視線を気にせず心からくつろげる、理想の庭を実現してください。

理想の庭を実現する「目隠しフェンス」について知りたい

 

著者プロフィール

プライバシーを守りながら理想の庭をつくる、庭の目隠しアイデア

野中めぐみ 株式会社グリーンテリア
1級造園施工管理技士  福祉住環境コーディネーター2級

1級造園施工管理技士  福祉住環境コーディネーター2級 ハーブ園でガーデナーとして勤務したのち、E&Gアカデミーにて学びエクステリア業界へ。 エクステリア、ガーデンの専門店グリーンテリアに所属し主に設計を担当する他、植物に関するワークショップの開催など庭のある暮らしの楽しさを伝える活動も行う。 エクステリアプランナーとして様々な角度からみなさまの快適で豊かな暮らしにつながる情報をお届けいたします。

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