街並みの中で美しく映えるおしゃれなエクステリアの施工事例をご紹介しましょう。今回は、YKK AP エクステリア スタイル大賞2024「展示場・モデルハウス部門」と「戸建分譲街並み部門」の受賞作品の中から、家づくりのお手本にしたい施工事例を一級建築士がセレクト。実例写真と共にご紹介します。
目次
- 都会にいながら自然を感じる ほどよい目隠しフェンスが作り出す心地いいエクステリア
- 繋がりとプライバシーを明確化 メリハリのある自分時間を楽しめるおしゃれなテラス空間
- フレームで目隠しと敷地境界の明確化 ブラック+アースカラーで高級感を演出
- 門袖にアクセントを添えるフレーム ミニマムでデザイン性の高い機能的なエントランス
- リゾートホテルのようなわくわく感満載 美しい景色を楽しみつつ雨も濡れない配慮
- 立体感のある豊かな外構デザイン モダンなフレームに植栽を組み合わせる
- ファサードに彩りを添える ローシルエットのフレームでリズミカルなアクセント
- 建物の美しさを際立たせるアウテリアデザイン 水平ラインを活かす統一感のある空間
都会にいながら自然を感じる
ほどよい目隠しフェンスが作り出す心地いいエクステリア


YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年戸建分譲街並み部門ブロンズスタイル賞 採用商品:リレーリア フロントフレーム、ルシアス 宅配ポスト、ルシアス スクリーンフェンス、ルシアス フェンスLite、リウッドデッキ 200/中央グリーン開発 株式会社 http://www.polus-green.com/
こちらの写真は、都会にありながらまるで森の中にいるような、自然を感じさせるエクステリアの施工事例です。
エントランスのモダンなアーチは「リレーリア フロントフレーム」。
エントランスアーチは住まいの風格を高め、訪れる人に特別感を演出。また敷地の境界を明確化し、入り口の場所を明確化してくれる役割もあります。
フェンスは「ルシアス」シリーズでトータルにコーディネート。通る人や近隣からの視線をほどよく目隠しながらも、抜け感のあるデザインなのであちこちに植えられたた緑を楽しみながら歩けます。
夜になると、奥行きを感じさせるポイントを絞ったライトアップで、自然がより豊かに感じれられる工夫がされています。これからどんな素敵な空間が現れるのだろう、そんなわくわくするような期待感に溢れるエクステリア空間です。
繋がりとプライバシーを明確化
メリハリのある自分時間を楽しめるおしゃれなテラス空間


YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年戸建分譲街並み部門ブロンズスタイル賞 採用商品:リ
レーリア フロントフレーム、ルシアス 宅配ポスト、プリュード パーティションフレームユニット、ルシアス フェンス、リウッドデッキ 200、カスタマイズパーツ、汎用形材・部品、ルシアス スクリーン/ポラスタウン開発 株式会社
家で仕事をする機会が増えたことで、仕事とプライベートのオンオフの切り替えがしにくい、自分だけの時間が欲しいという声をよく聞くようになりました。
こちらは、家で過ごす時間の中でオンオフの切り替えを促して、それぞれの時間をより充実させるよう、共用のテラスとプライベートテラスをしっかりと分けたエクステリアプランです。
共用テラスは明るく開放的に、プライベートテラスは閉じて落ち着きのある空間に。それぞれハーフトーンでまとめたカラーコーディネートは、おしゃれで居心地のいいスペースになっています。その時の気分ややりたいことに合わせて自分が居たい場所で過ごす、そんな多彩な暮らし方ができるエクステリア空間です。
フレームで目隠しと敷地境界の明確化
ブラック+アースカラーで高級感を演出


YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年戸建分譲街並み部門ブロンズスタイル賞 採用商品:リレーリア フロントフレーム、ルシアス ウォール、〔ピタットKeyシステム〕ルシアス 宅配ボックス、エクステリアポスト、Jポスト、ルシアス フェンスLite、低電圧照明「VIEW UP」、エルビュート ハンドレール/株式会社 新昭和iXS
オープン外構やセミオープン外構は解放感があり、敷地が広く感じられるメリットがある反面、気になるのが外部からの視線と敷地境界です。
こちらの施工事例は、さまざまなデザインやサイズのフレームを組み合わせ、さりげなく目隠しをしつつ、敷地境界を明確化しています。
フレームは、高級感のある「リレーリア フロントフレーム」を採用。水平ラインを強調しつつ、ブラック+アースカラーの組み合わせで、高級住宅地に相応しい存在感を演出しています。
フェンスや宅配ボックス、機能門柱などは「ルシアス」シリーズでトータルコーディネート。
外構デザインは統一感を持たせるのが、高級感を演出する大切なポイントのひとつです。エクステリアのデザインを検討する際には、パーツのバリエーションが豊富なシリーズを選ぶと、統一感のある空間づくりがしやすくなります。
門袖にアクセントを添えるフレーム
ミニマムでデザイン性の高い機能的なエントランス


YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年戸建分譲街並み部門ベストスタイル賞 採用商品:リレーリア フロントフレーム、ルシアス 宅配ポスト、プリュード ウォールフレームユニット、プリュード パーティションフレームユニット、ルシアス フェンスLite/ポラスガーデンヒルズ 株式会社 街並デザイン室
こちらはオープン外構のエントランス部分の施工事例の写真です。
目をひくのは、おしゃれなデザインの門袖とフレームの組み合わせ。ともすればシンプルになりがちな門袖に、フレームユニット「プリュード ウォールフレームユニット」を使ってアクセントを加え、存在感を高めています。
このフレームユニットと植栽、そして床の仕上げに変化をつけることで、ミニマムでありながら機能面も充実し、個性を感じさせる美しいエントランスになっています。
リゾートホテルのようなわくわく感満載
美しい景色を楽しみつつ雨も濡れない配慮


YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年展示場・モデルハウス部門ゴールドスタイル賞 採用商品:リレーリア フロントフレーム、リレーリア ルーフフレーム/ライトガーデン 株式会社
こちらはモデルハウスの施工事例です。床のステップ、ダイナミックなフレーム、植栽を組み合わせることで、立体感と豊かさを生み出し、まるで高級リゾートホテルのエントランスのような趣があります。
フレームは高品質な「リレーリア ルーフフレーム」、屋根は「リレーリア ルーフフレーム」です。リレーリアシリーズには、フレーム、ルーフ、スクリーン、ウォールの4つのアイテムがあり、多彩なパーツを組み合わせることで、暮らし方や敷地形状に合わせて自由度の高い設計ができます。
こちらの施工事例でも、これらのパーツや植栽、照明などを組み合わせることで、空間を豊かに演出しつつ、屋内に入るまで雨に濡れずに歩くことができるように。
エクステリアパーツを使いこなせば、家の内外を上手に繋ぎ、心落ち着くアウトドアリビングを生み出すなど、毎日が便利に快適になる、理想の空間づくりがしやすくなります。
立体感のある豊かな外構デザイン
モダンなフレームに植栽を組み合わせる

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年展示場・モデルハウス部門シルバースタイル賞 採用商品:リレーリア フロントフレーム/株式会社 ジーアール https://granks.jp/フレームと植栽を組み合わせたエントランスの施工事例をもうひとつご紹介しましょう。
敷地の入り口部分に「リレーリアフロントフレーム」を斜めにレイアウトし、立体的に構成することで、奥行きを感じる存在感のあるエントランスに仕上がっています。
植栽はフレームより高さがあるものを選んで組み合わせることで、よりダイナミックな景観に。モダンなフレームと豊かな植栽の組み合わせは、スタイリッシュでありながら温もりを感じさせる風景を作り出してくれます。
ファサードに彩りを添える
ローシルエットのフレームでリズミカルなアクセント


YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年展示場・モデルハウス部門ベストスタイル賞 採用商品:
リレーリア フロントフレーム、ルシアス 宅配ポスト、プリュード パーティションフレームユニット、低電圧照明「VIEW UP」、ルシアス ひさし/株式会社 セイダイ
大型のフレームを使うと外構デザインの印象が大きくアップする事例をいくつかご紹介してきましたが、こちらは加えてローシルエットのフレーム「プリュード パーティションフレームユニット」を組み合わせることで、ファサードにリズミカルなアクセントを加えた施工事例です。
使用したのは「プリュード パーティションフレームユニット」です。ローシルエットのフレームは、境界をさりげなく区切ってゾーニングをしたり、境界をさりげなく主張したり。大型のリレーリアフロントフレーム」と組み合わせることで、上下左右、そして奥行き方向にも躍動感のある動きを加えてくれます。
外構デザインは平面ではなく、立体的な構成をすることが、上質な家づくりのポイント。フレームや植栽、袖壁、フェンス、門扉などを組み合わせ、わが家ならではのエクステリアデザインを考えてみていただければと思います。
建物の美しさを際立たせるアウテリアデザイン
水平ラインを活かす統一感のある空間


YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年展示場・モデルハウス部門シルバースタイル賞 採用商品:ルシアス 歩行補助手すり/株式会社 ニューズ https://www.news-news.net/
こちらは、展示場のモデルハウスならではのデザインともいえるオープンスタイルの外構の施工事例です。テーマは、建物をより美しく魅せるアウテリアデザインであること。アウテリアとは、インテリアと対応する言葉で、建物の外部のしつらいのことを言います。
ローシルエットの水平を強調した外構デザインは、水平ンラインが美しい建物を一層際立たせるためもの。外構デザインは建物の見え方を大きく変えるほどの存在感があります。
外構デザインを検討する際には、家をどんな風に見せたいのかをよく検討し、外構と建物がお互いに引き立てあうような計画を立てることで、住まい全体の統一感が生まれ、洗練された美しい住まいが完成することでしょう。
今回はYKK AP エクステリア スタイル大賞2024「展示場・モデルハウス部門」と「戸建分譲街並み部門」の受賞作品の中から、美しい街並みの中で一層映えるおしゃれなエクステリアの施工事例をセレクトしてご紹介しました。
下記に、同じく受賞作品から、リフォームに参考になるエクステリアの施工事例をご紹介しています。参考にして、理想のエクステリア空間を目指してみてくださいね。
著者プロフィール

Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中