家の外壁も、定期的なメンテナンスやリフォームが必要です。最近では、外壁塗装やカバー工法など、外壁も簡単にリフォームできる新しい方法が増え、リフォーム材の選択肢が増えています。各メーカーからは、いろんなデザインや材料、工法などの仕様が異なる商品が出ているため、どれを選ぶかはホームページや商品カタログなどで情報を集めながら、ご家族で話しなど慎重に検討する必要があります。来客されるお客様にも「素敵な家!」と思われるような、後悔しない外壁リフォームをするための注意点や選び方のポイントも含め、このページで詳しくご紹介します。
目次
外壁の定期的なメンテナンスやリフォームの重要性
友人や知人をお招きするときに部屋のインテリアやかたづけ、掃除などに気を配る人は多いですよね。おいしいスイーツを用意して、茶器もちょっと良いものをセッティング。玄関にはフラワーアレンジを飾って……。でも、家の外壁に関して気にするということは少ないのではないでしょうか。
新築の時には美しく輝いていた外壁も、10年も経てばくすみや傷みが目立つようになります。住んでいる人にしてみれば見慣れているのでさほど気にならないかもしれませんが、特に、初めて来るお客様にとって最初に目に入るのは家の外壁です。
洋服に例えるなら、外壁はあなたの「第一印象」です。中身が大切だとはいえ、古くなった洋服を着ていると印象が下がるのと同じで、外壁も定期的なメンテナンスやリフォームが必要です。
外壁リフォームで家の寿命を延ばし、快適な暮らしを実現
外壁リフォームのメリットは、単に外観を美しくするだけでなく、さまざまなな効果が期待できます。具体的には、まず、外壁の劣化を防ぐことで、家全体の寿命を延ばすことが可能です。これは、特に、多くの家族と一緒に長期間の住まいを考えている方にとって、非常に重要なポイントとなります。
外壁の劣化が進むと、家の内部にも影響を与える可能性が高まります。例えば、防水性が低下すると、雨風によるダメージが内部にも及び修繕費用が増加することがあります。そのため、早めの外壁リフォームが長期的なコスト削減にも繋がるのです。
さらに、使用する材料や工法によっては、断熱性能や防音性を高めることができます。できるだけ、事前に各メーカーのホームページやカタログを参照し期待できる性能や工法などを比較することが重要です。
外壁リフォームには多くの選択肢があります。外壁の種類やリフォームの施工方法、商品の品ぞろえなど、それぞれにメリットとデメリットがあり、また、価格差も大きく異なる場合があります。
また、地域によっては、台風や多雨地域、寒冷地、沿岸の塩害地域など特有の気候や環境があり、それに適したリフォーム外壁材もあり、それぞれに耐久性ある材料が推奨されることがあります。
快適で安心な住環境を実現するためには、外壁の状態が非常に大きな影響を持っています。適切な外壁リフォームを行い、長持ち・快適な住宅を手に入れるためには、自宅のある地域の気候環境や外壁の状況、外壁リフォームへの希望、地域や外観からみたデザイン、適正な費用など多角的な視点からの検討が必要です。外壁リフォームの時期をあらかじめ考え、余裕を持って計画的に進めて、理想の住まいを実現しましょう。
外壁のこんな症状は要注意!あなたのお家も今すぐチェック!
外壁のリフォームは、見た目の美しさだけでなく“家を守る”という大切な役目をもっています。だからこそ早めにチェックし、メンテナンスすることが大切です。
- モルタル壁にひびがあったが、そのままにしていたら…。
雨漏りがしたので、内壁をめくると大量の水が浸入していて、黒カビが大発生する事態になってしまった!! - 窯業サイディングのシーリングが劣化していた。
雨のたびに漏水。とうとう窯業サイディング本体が湿気で変形し、外壁全体を直すハメになってしまった!!
チェック項目:こんな症状ありませんか?
- クラック(大きなひび割れ)が発生している。(モルタル壁の場合)
- パネル間のつなぎ目が劣化している。
- 壁面に、カビなどが発生している。
- 塗装が剥がれ落ちている。
- 塗装の色落ちや変色がある。
- 外壁や塗装にひびが入っている。
- 手でこすった時に白い粉がつく 、“チョーキング現象”が見られる。
1つでも該当すれば、外壁リフォームを考える時期です!
短期間・低コストでの外壁リフォーム、どの方法が最適?
外壁リフォームには、大きく分けて「塗り替え」と「サイディング」の2つの主流な工法があります。それぞれの特性には一長一短の特徴があり、価格、施工期間、そして仕上がりの質にも大きな影響を与える要素となっています。
○塗り替え
塗り替えは、モルタル壁やセメント壁に対して、吹き付け、ローラー、左官仕上げなど多様な方法で新しい塗料を塗る工法です。この方法の最大のメリットは、一般的には低コストであること。さらに、カラーの選択肢が広がり、自分の好みや家のスタイルに合わせやすいことです。ただし、デメリットとしては、熟練の職人が必要であり、施工時間も比較的長くなる場合があります。また、塗装の品質によっては、長期間の保証が受けられないこともあります。
○サイディング
サイディングは、サイディングボードと呼ばれるパネル状の板を既存の壁に直接貼り付ける方法です。この工法は、過去30年で使用が急増しており、新築でも頻繁に採用されています。サイディングの特長は、施工時間が短く、費用も比較的抑えられる点です。さらに、デザインのバリエーションが非常に豊富で、熟練の職人がいなくても安定した仕上がりが期待できます。
どちらの方法も、メーカーによっては特定の機能や特性を持つ製品があります。最終的な外壁リフォームの選択は、予算、施工方法、保証期間、施工期間、そして希望する仕上がりによって大きく異なります。
サイディングの中でも今回オススメしたいのが、アルミサイディングです。アルミサイディングは耐久性に優れ、メンテナンスも比較的簡単。短期な施工期間と低コストでのリフォームを考えるなら、アルミサイディングは非常に有力な選択肢と言えるでしょう。
アルミサイディングとは
アルミサイディングとは、外壁リフォームで用いられるアルミ製の外壁材です。
金属サイディングの一種であり、多くの住宅で採用されています。その人気の理由は、デザイン性と耐久性が高く、さらに断熱性や防火性にも優れている点です。表面材がおしゃれで高級感があり、裏打ち材が断熱材や防火材でできており、さらには、軽量で施工がしやすく、工期を短縮することができるため、全体的にバランスの取れた外壁材と言えます。
金属サイディングと言えば「ガルバリウム鋼板」をおすすめする会社は多くアルミサイディングが採用される機会は少ないかもしれません。しかし、アルミは鉄よりも軽く、耐久性が高く、錆びにくいという特長があるため、アルミサイディングは外装材・外壁材として、高く評価されてもよい建材と言えます。
- ガルバリウム=アルミと亜鉛の合金(質量のうち55%がアルミ)
- ガルバリウム鋼板=鋼板(鉄の板)をガルバリウムでメッキ処理(表面に薄い膜でコーティング)したもの
アルミサイディングと他の外壁材との比較(メリット・デメリット)
アルミサイディングを、多くの住宅で使用されている「窯業系サイディング」及び同じ金属サイディングの「ガルバリウム鋼板」の2つの素材を、以下の項目で比較してみます。
外壁リフォームする時には、これらの要素を比較し、自分のニーズに合った外壁材を選ぶことが重要です。
- 耐久性
- 断熱性能
- 耐震性
- デザイン性
- コスト
耐久性:アルミサイディングは寒冷地や沿岸地域に強い
素材 | 錆びやすさ | 耐用年数 | その他の特徴 |
アルミ (金属サイディング) |
錆びにくい | 35~40年 | 傷がつきやすい 自己修復作用あり |
窯業系サイディング | – | 15~30年 | 寒冷地に弱い |
ガルバリウム鋼板 (金属サイディング) |
錆びにくい | 30~35年 | 傷がつきやすい 自己修復作用あり |
自己修復とは、金属表面に形成された皮膜が、腐食によって破損した場合に、自己修復することができるとされています。※「コーティングによる金属表面の自己修復」
アルミサイディングは耐用年数が長く、自己修復作用もあるため、耐久性が高いと言えます。一方で、窯業系サイディングは耐用年数が短いため、より頻繁なメンテナンスやリフォームが必要になる可能性があります。ガルバリウム鋼板はアルミサイディングとほぼ同等の耐久性がありますが、耐用年数がやや短い場合があります。
また、窯業系サイディングの場合、寒冷地では外壁材に湿気が入り込み、凍結と融解を繰り返すことで基材の劣化を引き起します。窯業系サイディングはセメント質の表層なので、穴が多く、水分が穴に浸入して凍結と膨張を繰り返すため、劣化のリスクが高い材料といえます。一方、アルミ外装材なら表面からの水分吸収がないので寒冷地でも安心です。
例えば、YKK AP株式会社のアルミサイディング「アルカベール」では、以下のような特長があります。
錆びにくいため、沿岸地域で優位。
錆に対し腐食量が圧倒的に少ないのがアルミ素材。沿岸地域での外壁リフォームならアルミをおすすめいたします。
アルミは地域を選びません。水分に強く錆びにくいアルミは、丈夫で長持ち。沿岸部でも、寒冷地でも、どんな地域でも建物と暮らしを守ってくれます。
断熱性能:アルミサイディングは断熱性能に優れている
素材 | 断熱性能の特徴 |
アルミ (金属サイディング) |
ガルバリウム鋼板よりも熱伝導率が低く、熱が伝わりにくい。 断熱性能に優れている。 |
窯業系サイディング | 金属系サイディングよりも断熱効果が低い。 |
ガルバリウム鋼板 (金属サイディング) |
窯業系サイディングを上回る断熱性能がある。 |
アルミサイディングが最も断熱性能に優れ、熱伝導率が低いため、冷暖房の効率が良くなる可能性が高いと言えます。一方で、窯業系サイディングは金属系に比べて断熱効果が低いとされています。ガルバリウム鋼板は、窯業系サイディングよりも優れた断熱性能を持っていますが、アルミサイディングには及ばないようです。
ただし、壁の断熱材との組み合わせで、建物全体の断熱性能は大きく変わります。
例えば、アルミサイディングが断熱性能に優れているとしても、内部の断熱材が劣っていれば、その効果は半減してしまいます。逆に、断熱性能が低いとされる窯業系サイディングでも、高性能な断熱材と組み合わせることで、十分な断熱効果を得ることができる場合もあります。
このように、外壁材は一つの材料であり、全体の断熱計画において、それが、どのように機能を発揮するかが重要です。
例えば、YKK AP株式会社のアルミサイディング「アルカベール」では、以下のような特長があります。
ひときわ高い断熱性
サイディング本体の芯材にノンフロン硬質プラスチックフォーム断熱材※を使用。充填されたきめ細かい発泡樹脂が、極めて高い断熱性能を発揮し、すぐれた省エネ効果が得られます。
耐震性:アルミサイディングは万一の大地震でも倒壊の可能性を軽減してくれる
外壁材の重い家は、建物の総重量が増え、地震時の揺れは大きくなります。一方、外壁材の軽い家は、建物の総重量が抑えられ住まいの減震化が図れますので、軽い外壁材は、万一の大地震でも倒壊の可能性を軽減してくれます。
素材 | 軽量性の評価 | 補足 |
アルミ (金属サイディング) |
最も軽量 | 窯業系サイディングの約8分の1 ガルバリウム鋼板の約4分の1 |
窯業系サイディング | 軽量性に劣る | 金属系サイディングよりも重い |
ガルバリウム鋼板 (金属サイディング) |
中程度の軽量性 | アルミサイディングよりは重い |
アルミサイディングが最も軽量であり、ガルバリウム鋼板はその次に軽量、窯業系サイディングは軽量性に劣るとされています。
例えば、YKK AP株式会社のアルミサイディング「アルカベール」では、以下のような特長があります。
外装材の中でも最軽量で、地震による倒壊の可能性を軽減
耐久性が高く、経年劣化や建物にかかる負担も少ないため、メンテナンスの手間を軽減できます。
さらに、YKK APのアルミ外装材「アルカベール」は外装材の中で最軽量。住まいの構造(柱や梁など)への負担が少なく、万一の地震でも倒壊の可能性を軽減します。
デザイン性:アルミサイディングでは設計力や素材で補う必要がある
素材 | デザイン性の評価 | 補足 |
アルミ (金属サイディング) |
バリエーションが少ない | 選択できるデザインが限られている |
窯業系サイディング | デザイン性に優れる | 多種多様な商品が販売されている |
ガルバリウム鋼板 (金属サイディング) |
デザイン性が向上している | おしゃれな外観を実現しやすい |
デザイン性の自由度においては、窯業系サイディングは、多くの種類やスタイルがあり、個々の好みや建物のテーマ性に合わせやすいので最も優れていると言えます。ガルバリウム鋼板は、近年デザイン性が向上しており、特にモダンな外観を求める場合に適しています。その一方で、アルミサイディングは選択肢が限られており、特定のデザインに固定されやすいことがあります。
そのデメリットを補うには、設計力や素材そのものの質や色味を重視します。
例えば、YKK AP株式会社のアルミサイディング「アルカベール」では、以下のような特長があります。
天然素材のような美しさ。
最新のテクノロジーとデザイナーのコラボから生まれた「クオリティジェット」が、繊細で表現力の高い表面塗装を実現。質や色味、形にばらつきのある天然素材と違って、均質なデザインも可能です。
シルバー・スミゾメ(黒)・シェルホワイト(白)以外に、「木目シリーズ」や「深絞りシリーズ」もラインナップされています。
コスト:アルミサイディングはメンテナンスをすればよりランニングコストを抑えられる
外壁リフォーム費用は、地域や施工業者によっても異なる場合がありますので、正確な価格は見積もりを取る必要があります。
素材 | 初期 費用 |
メンテナンス コスト |
コスト パフォーマンス |
補足 |
アルミ (金属サイディング) |
中 | 中 | 中 | 再塗装が必要 |
窯業系サイディング | 安 | 高 | 低 | シーリング剤などの メンテナンス頻度が高い |
ガルバリウム鋼板 (金属サイディング) |
中 (アルミより安い) |
低 | 高 | 再塗装が必要 |
窯業系サイディングは初期費用が比較的低いものの、シーリング剤の劣化が現れてくるので、7~10年周期でメンテナンスを行うことが推奨されており、メンテナンス頻度が高く長期的なコストは高くなりがちです。一方で、ガルバリウム鋼板は初期費用が高いものの、メンテナンスの頻度が少なく、長期的にはコストパフォーマンスが高いとされています。アルミサイディングは、初期費用もメンテナンスコストも長期的なコストパフォーマンスも中程度です。
金属サイディングは、塗装をしていますので、一般的には定期的に塗装し直す必要があります。地域や気候条件、使用状況によって異なりますが、アルミサイディングの塗装をし直す頻度は、約10年から15年程度であるのに較べ、ガルバリウム鋼板の塗装をし直す頻度は、約15年から20年程度と長いため、アルミサイディングのメンテナンスコストは、ガルバリウム鋼板よりも高いとされています。
ただし、YKK AP株式会社のアルミサイディング「アルカベール」では、年に1~2回の水洗いをすることで商品寿命が延び、ランニングコストを抑えることができます。次に、お手入れ方法をご紹介いたします。
アルミサイディング「アルカベール」のお手入れ方法
いつまでも美しくお使いいただくために、年1~2回の水洗いが商品の美観寿命も延ばします。特に、軒下やひさしの下など雨水で塵などが洗われない部分は、付着した塵などが原因で腐蝕(点触)が発生することが稀にありますので、年2~3回の点検・水洗いを必ず行ってください。
清掃方法
- 水洗いにより塵、汚れなどを洗い落としてください。
ホースで壁面に水をかけるとき、窓などの開口部に直接かからないよう注意してください。 - 表面の汚れを除去し、柔らかな布やスポンジで十分に水洗いしてください。
金属たわしなどを使用すると表面にキズがつきますので、絶対に使用しないでください。 - 水洗いで取れない汚れなどは、中性洗剤( 1~2%の水溶液)で軽く洗い流してください。
洗浄剤について:酸性またはアルカリ性の洗浄剤は腐蝕や変色の原因となりますので、pH5.5~9.0程度の中性洗剤を使用してください。(塩酸、硫酸、硝酸、苛性ソーダ、フッ素系タイル洗浄剤等は使用しないでください。) - 最後に乾いた布で水分を拭き取ってください。
水溶性の洗剤の使用後は十分に水洗いを行い、乾いた布で水分を拭き取ってください。
清掃回数の目安
特に汚れのひどい工業地帯や海岸地域では回数を増やしてください。
- 海岸地帯‥‥‥‥1~4回/年
- 工業地帯‥‥‥‥1~3回/年
- 市街地‥‥‥‥0.5~2回/年
- 田園地帯‥‥‥0.5~1回/年
点検・清掃上の注意
点検・清掃を行う際に、ハシゴや脚立を使用する場合、サイディング面に直接立てかけるとへこみが生じるおそれがあります。必ずゴムマット等で保護してください。
※ ハシゴや脚立の上で作業を行う際は、転落などに十分ご注意ください。
※ 雨や霜などで濡れた屋根やひさしの上には絶対に乗らないでください。
- サイディング表面塗膜のすり傷、かき傷の補修
中性洗剤をスポンジや布に含ませて傷部分の汚れを落とし、十分水洗いしてください。その後、表面の水分を乾いた布で拭き取り、補修塗料でていねいに補修してください。
※補修塗料は必ずYKK APの純正品をご使用ください。
※専用の補修塗料については、最寄りの弊社営業窓口へお問い合せください。 - 雨垂れ、カビなどの汚れ
中性洗剤をスポンジや布に含ませて汚れをふき取り、十分水洗いしてください。その後、表面の水分を乾いた布で拭き取ってください。
※ アルコール、シンナーおよび研磨剤を含んだクレンザーやスチールウール等は、色調を乱したり、塗膜表面にキズをつけますので、絶対に使用しないでください。 - 指紋や油汚れなど
水またはお湯で薄めた中性洗剤をスポンジや布に含ませて軽く拭き取ります。その後、水拭きしてから、乾いた布で水分を拭き取ってください。 - その他
・ 洗剤等を使用する際は、部分的に効果を確認したあと、汚れ全体の清掃を行ってください。
・ 表面の変色が目立ち、汚れが落ちにくくなったり、表面に白い粉状のものが浮き出る現象(チョーキング)が現れたときは、再塗装が必要な場合もあります。(気象、環境、立地条件などにより異なりますが、3~5年を目安に点検を行ってください。)
再塗装などのメンテナンスは、施工店、工務店などの専門業者にご依頼ください。
※YKK AP「金属外装材総合カタログ 2023」より
アルミサイディングを選ぶ際の注意点と後悔しないためのコツ
外壁リフォームにアルミサイディングを採用する際、施工店やメーカーで比較したりして、後悔しない選択をするためには何を考慮すべきか?以下に各ポイントを取り上げます。
耐用年数と定期的なメンテナンス:塗装の重要性
アルミサイディングの塗装膜の耐用年数は一般的に10年程度とされています。この期間が過ぎると、塗装の劣化が進む可能性があります。そのため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。築年数や外壁の状態をこまめに確認し、必要によりメンテナンス塗装を行うことで、外壁の寿命を延ばすことができます。
色柄の選び方と環境への配慮:ホームぺージやカタログを活用
外壁の色や柄は、家全体の印象を大きく左右します。自分の好みだけでなく、周囲の環境や屋根などの建物との調和も考えて選ぶことが大切です。メーカーのホームページやカタログのなかに掲載されている、外壁リフォーム材選びのヒントや参考事例、プランなどを参考にしながら最終的な選択をするとよいでしょう。また、デザインや色のトレンドも考慮に入れることで、我が家に合った選択も可能です。
耐久性とメンテナンスの手間:工法とメーカーの選定
耐久性やメンテナンスの期間、費用などは工法やメーカーによっても異なります。例えば、カバー工法を採用すると、さらに耐久性が向上することもあります。事前に商品特長やリフォーム施工内容、耐久性、保証期間、メンテナンス費用などのバランスを考慮して選ぶことが重要です。
施工業者の選び方とデメリットの確認:価格と後悔を避ける
アルミサイディングを扱える施工業者は多いですが、その中でも施工業者の実績や評価を確認することが重要です。価格が安いからといって安易に選ぶと、後悔する可能性があります。また、アルミサイディングにもデメリットはありますので、業者選びの際にはその点もしっかり説明してくれることなどを確認しておくとよいでしょう。
デザイン性と自分の好み:カバー工法での可能性
外壁のデザイン性も選択の一つです。自分の好みや屋根・建物のスタイルに合わせて、適切なデザインとカラーを選びますが、カバー工法を利用することで、デザインの幅が広がる場合もあります。この工法は、既存の外壁に新しい材料を被せる形で施工するため、デザインの自由度が高くなります。
以上のようなポイントをしっかりと考慮することで、後悔しないアルミサイディング選びができるでしょう。特に耐用年数、耐久性、色柄の選び方、施工業者の選び方、価格などは重要な要素ですので、これらを中心に慎重な選択を行いましょう。
アルミサイディング「アルカベール」で壁リフォームの実例
関連した記事は、YKK APのMADOショップ「施工事例ページ」内でも、ご覧いただけます。
まとめ:YKK APの外壁材「アルカベール」とは
YKK APの外壁材「アルカベール」は、特に寒冷地や沿岸地域に強く、その真価を発揮します。そして、注目すべきはその軽量性。建物の躯体にかかる負荷が少ないため、耐震性にも優れています。これは、大地震が発生した際にも、倒壊のリスクを軽減してくれる大きな要素となります。
さらに、このアルミサイディングは高性能塗料でコーティングされているため、耐候性と防水性が非常に高いです。これにより、長期間にわたって外壁の美観を保つことができ、メンテナンスコストも抑えられます。このように、耐久性が高いという特長は、特に気候の厳しい地域でのリフォームにおいて大きなメリットとなるでしょう。
施工の際にも、既存の壁に重ね張りが可能なので、工事期間を短縮できます。これは、工事の総費用を抑える上でも有利と言え、施工が簡単であるため、熟練の職人でなくても安定した仕上がりが期待できます。
この機会に、外壁リフォームで建物を守りながら、お家のイメージチェンジを行い、友人や知人をお招きしてみてはいかがでしょうか?