外構デザイン次第で、家全体の印象はぐっと豪華に、洗練されたものになります。今回は、家をより豪華に見せる外構デザイン5つのポイントを、全国から集まった選りすぐりの施工事例とともにご紹介します。様々なアイデアを参考に、理想の外構を目指しましょう!
目次
1.上質なカーポートで、駐車スペースを豪華な家の顔に変える
<リフォーム前>
<リフォーム後>

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年エクステリアリフォーム部門ブロンズスタイル賞 採用商品:ジーポート Pro シリーズ/株式会社 リバーフォレスト)
カーポートは、家の顔ともいえる存在です。道路から最初に目に入る場所だからこそ、品質やデザイン次第で、住まい全体の印象が大きく左右されます。
豪華に見せるポイントは、単なる駐車スペースではなく、「家の顔」として際立たせること。そのためには、高品質なカーポートを選び、建物との調和をはかることが大切です。
こちらは、デザイン、耐積雪、耐風などの基準においてハイランクな仕様の「ジーポート Pro シリーズ」を使った施工事例。人気の水平フラットなデザインのカーポートで、洗練された印象になります。
外構だけ豪華でも、建物との統一感がないと、ちぐはぐな印象になります。カーポートの屋根のラインを建物の庇や玄関、窓の高さなどに揃えると、建物の一部として美しく見え、一体感が生まれます。
「ジーポート Pro シリーズ」は、開口延長や梁延長、スクリーン、宅配ポスト、門柱などと、自在に組み合わせができ、敷地形状に合わせて、統一感のある外構デザインを手軽に作り出すことができます。
カーポートは、外構全体の第一印象を決める重要な要素です。機能はもちろんのこと、家の顔としてデザインするよう意識すれば、高級感のある豪華な外構を作れます。

トレンドに合わせたカームブラック色×木調の組み合わせ。カーポートの梁を延長し、宅配ポストやスクリーンと組み合わせてトータルコーディネートをすれば、豪華な外構デザインに(ジーポート Pro/ YKK AP)
2.統一感のある門まわりで、上質な外構デザインに整える

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年ファサード部門(門まわり・車庫まわり)シルバースタイル賞 採用商品:リレーリア ルーフフレーム・シャローネ 門扉・ルシアス 宅配ポスト・ルシアス フェンス・エクスティアラ ルーフ・リウッドデッキ 200 EG・カスタマイズパーツ・汎用形材・部品/Life Style - ライフスタイル - https://lifestyle-shimane.jp/
門扉や門柱、ポストは、外構の中でも最初に目に入る顔の一部です。ここに統一感を持たせると、落ち着きのある上質な雰囲気に整えることができます。
ポイントは、素材・色・デザインの方向性を合わせること。たとえば、門とフェンス、目隠し、宅配ポストなどをトータルでコーディネートすると一体感が生まれます。
こちらの施工事例では、YKK APの「リレーリア ルーフフレーム」に、「シャローネ」門扉や「ルシアス」宅配ポストを組み合わせ、袖壁や家の外壁とグラデーションを意識してコーディネート。「シャローネ」門扉は水平垂直基調のシンプルなデザインの鋳物素材で高級感を演出しつつ、テイストを合わせたアイテムを組み合わせることで統一感のある外構デザインになっています。
上手にまとめるコツは、高さや幅、ラインを揃えること。特に高さがまちまちでラインが揃っていないと、まとまりのない印象になりますが、ルーフや塀、門と門袖の天端を揃えていくことで、視覚的にすっきりとした印象になり、豪華さを自然に演出できます。
また、カタログと実物ではイメージが異なることもあります。カタログだけでなくカットサンプルやショールームで素材感や色味を確認しておきましょう。
門まわりの統一感は、外構全体の格を決める大事な要素。小さな部分でも手を抜かず、素材やデザインをそろえると、整った美しい外構が作れます。

木調のルーフで広く覆ったナチュラル感あふれる外構に。リレーリアルーフフレームにウォール、スクリーンなど豊富なアイテムを組み合わせて手軽にトータルコーディネートが可能。照明やポストなども組み込めます(リレーリアルーフフレーム/ YKK AP)
3.植栽は外構のスパイス、やわらかさと奥行きを生み出す

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年ファサード部門(門まわり・車庫まわり)ゴールドスタイル賞 採用商品:エクスティアラ アーチ・シャローネ 門扉・ルシアス 宅配ポスト/株式会社 モルフ)https://www.morph-ex.com/
植栽は、外構に柔らかさと高級感を加える重要な要素です。緑の葉を重ね合わせることで、単調なコンクリートやフェンスだけの外構よりも、柔らかく落ち着いた印象になります。また、配置や組み合わせ次第で、空間に奥行きとゆとりを生み出すこともできます。
ポイントは、視線の誘導と余白のバランスです。植栽を詰め込みすぎず、適度な空間の余白を残すよう意識しましょう。また、低木・中木・高木をレイヤー状に配置すると、単純な「手前低・奥高」よりも柔らかく自然な奥行きを作り出すことができます。
樹種を選ぶ際には、常緑樹と落葉樹、花や紅葉を組み合わせると、四季折々の表情を楽しめます。統一感を出したい場合は、葉の色の濃さや厚みを意識して、まとめるといいでしょう。
足元のあしらいも忘れずに。木の根元には下草や多年草、グランドカバーを植えることで、全体のバランスが整い、見た目も美しくなります。
外構の植栽は、豪華さを演出するためのスパイスです。量よりも配置と余白、樹種の組み合わせ、そして木の根元まで意識することで、住まい全体を格上げし、豪華で洗練された印象に仕立てることができます。

YKK AP エクステリア スタイル大賞2022年ファサード部門シルバースタイル賞/採用商品:エクスティアラアーチ・シャローネ門扉・カスタマイズパーツ/設計施工:中部建商 株式会社 本社) https://www.ex-chuken.jp/
4.高品質な素材で、玄関まわりに豪華な外構の見せ場をつくる

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年ファサード部門(門まわり・車庫まわり)ベストスタイル賞 採用商品:シャローネ 門扉/スペースガーデニング 株式会社 柏展示場店) https://s-gardening.com/
ポイントを押さえた工夫で、外構を豪華に見せるアイデアもあります。おすすめは高品質な素材を使って、玄関まわりに見せ場を作ること。天然石は重厚感と高級感を、タイルはモダンと清潔感を、木材は温かみとナチュラルな雰囲気を作り出してくれます。
また、素材の使いどころを押さえることにポイントがあります。全面に使うと、却って単調に見えてしまうことも。もちろん、予算も気になります。門柱やアプローチの一部、階段などのアクセントとして部分的に取り入れ、素材の見せ場を作ることで、豪華さの演出ができます。
天然石と木材など、異素材を組み合わせるのもおすすめです。異素材の組み合わせは、お互いの特徴を引き立てあい、視覚的に豊かな印象を演出できます。例えば、天然石と木材の組み合わせなら、重厚感と温かみが共存した上質な印象に、タイルと金属の組み合わせなら、モダンで洗練された雰囲気になります。
外構に高級感を出すには、単に豪華な素材を揃えるだけではなく、使う場所や組み合わせの相性を意識してメリハリをつけることが大切に。部分的に高品質な素材を取り入れ、見せ場を作りましょう。

門袖ユニットを設置してアクセントにするアイデアも。木調以外にも、石材調、金属錆柄、フレーム、板格子など様々なデザインがあります。表札、インターホン、ポスト、宅配ポストなど機能性が高く、玄関まわりを表情豊かに彩ってくれます(ルシアスウォール/ YKK AP)
5.照明で外構を彩り、美しい夜の表情を演出する

YKK AP エクステリア スタイル大賞2023年ガーデンライティング部門ベストスタイル賞 採用商品:リレーリア フロントフレーム、ルシアス 宅配ポスト、シンプレオ フェンス、リウッドデッキ 200 EG、低電圧照明「VIEW UP」、カスタマイズパーツ、汎用形材・部品/有限会社 和建 https://kazuken-suzuka.jp/
外構は昼だけでなく、夜の美しさも大切です。そこでお勧めしたいのが、外構のライトアップ。屋外照明を適宜配置することで、昼とは異なる表情を生み出し、夜に家に帰るたびに、美しいわが家に出会えます。
ポイントは光の当て方にあります。植栽をライトアップすれば立体感が増し、門柱や壁を照らせば陰影が生まれて高級感がアップ。アプローチや階段、手すり、デッキには足元照明を組み込めば、視線を誘導しながら、光のラインで空間にリズムとメリハリが生まれます。
照明計画は、外構全体の豪華さを更に引き立てる重要な要素。外構に昼と夜2つの表情を持たせることで、住まい全体の印象がさらに格上げされます。
外構のデザイン次第で、家の印象は大きく変わります。カーポート選びや、統一感のある門まわり、奥行きを生み出す植栽、メリハリのある見せ場、そして照明の工夫で、昼も夜も美しい豪華な外構を目指しましょう。
著者プロフィール
Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中












