昨今、セキュリティ、高齢化による体の負担の軽減、防犯性などの面から、電動シャッターが注目されています。すでに、ご自宅に電動シャッターの設置を検討していて、これから、電動シャッターを後付けできるかという点が気になっている方も多いのではないでしょうか。電動シャッターはもちろん後付けできます。ただし押さえておきたいポイントがいくつかありますので、本記事で確認しておきましょう。
電動シャッターとは?
シャッターには手動で開閉する製品もありますが、電動シャッターは電気とモーターを使って開け閉めすることが特長です。開閉は主にリモコンを使うことから、YKK APでは「リモコンシャッター」とも呼んでいます。電動シャッターと手動のシャッターの違いや、電動シャッターが求められる理由を確認していきましょう。
電動シャッターは手動のシャッターとどう違う?
電動シャッターは、手動のシャッターと異なるポイントがいくつかあります。電動シャッターのほうが優れている点には次のようなものがあります。
- 力を入れずに、また離れた場所から開け閉めできる
- 確実にシャッターを閉めることができ、鍵も自動でかけられる
- 静かに開け閉めできる(静音性が高い)
- タイマーで開閉できる電動シャッターもある
- 外側に開く窓の場合は、屋外に出ることなくシャッターを開け閉めできる
また、良いところだけでなく、電動シャッターのデメリットも見てみましょう。
- 初期費用が高い
- 設置にあたり、電気の配線が必要
- シャッターによっては、停電すると開閉できない
- 部品が手動シャッターよりも増えるため、故障のリスクが上がる
電動シャッターが求められる理由
上記のようなデメリットもありますが、電動シャッターは戸建て住宅で非常に人気があります。その理由をまとめてみました。
- 手間や労力をかけずに、すばやくシャッターを開け閉めしたい
- 寒い日や暑い日、風の強い日や雨の日に、わざわざ外に出てシャッターを開け閉めしたくない
- 腰が痛くて中腰になれない
- シャッターを閉めたら、確実にロックしたい
- 開閉する際の音が近隣に迷惑とならないか気になる
- 決まった時刻に、自動で開け閉めしたい
これらは手動シャッターでは実現できないため、電動シャッターに人気があるのです。
電動シャッターは後付けできるか?
電動シャッターはお住まいの住宅に後付けでき、設置のために壁を壊す心配はありません。電動シャッター自体の金額は製品により異なり、また設置費用は施工店や設置する場所により異なります。たとえば2階以上に設置する場合には足場を組む費用などがかかります。電動シャッターは電気配線をつなぐ作業が必要なので、必ずエクステリア専門の施工店に相談しましょう。
電動シャッターを後付けする6つの留意したい点
電動シャッターを後付けする際に知っておきたいポイントをご紹介します。
自宅に合ったシャッターを選ぶ
シャッターは外から見えるものですから、外壁や建物と調和しないようなものを選んでしまうと、ご自宅の美観が損ねられてしまいます。YKK APの電動シャッターなら、さまざまな製品が用意されており、お好みのものを選ぶことができます。
おすすめは防火シャッター
建物が密集する地域では、近隣からの火災を防ぐことも考えておきたいですね。防火シャッターを選べば、万が一、お住まいの地域が火災に見舞われても、ご自宅が被る損害を最小にできるでしょう。特に以下のような家では、法令により窓に防火シャッターを設置する必要があります。
- 窓が防火ガラスでない
- お住まいの地域が防火地域や準防火地域に該当する
- 延焼の恐れがあるとみなされる部分に窓がある
ただし、防火地域や準防火地域であっても、隣地境界線や道路中心線などからの距離が、1階の窓なら3メートル、2階の窓なら5メートル以上離れていれば、防火シャッター以外の製品も取り付け可能です。
通風や採光が可能なシャッターもある
電動シャッターは、屋内と屋外を遮断するだけのものではありません。ブラインドのようにルーバーを開けて、風を通す、光を室内に入れる機能のある電動シャッターもあり、シャッターを下ろしたまま換気もできます。YKK APの「リモコンスリットシャッターGR」なら、リモコンでルーバーの角度を自由に設定できるため、快適に過ごせます。
機器の設置スペースがあるかどうか事前のチェックを
電動シャッターの設置するためには、スラットを格納する「シャッターケース」など、シャッターを動かす機器のためのスペースが必要になります。このスペースは、巻き上げ式の電動シャッターなら上部に、横引きシャッターなら左右のどちらかに確保しなければなりません。事前に設置スペースがあるかどうか確認しておきましょう。
雨戸は残したままでも良い
雨戸を撤去して電動シャッターを設置すれば見た目はすっきりしますが、電動シャッターの中には、現状の雨戸を付けたままでも設置できる製品があり、その場合は雨戸を撤去する必要がなく、コストを抑えることができます。
外側に開く窓の場合は要注意
外側に開く窓の場合は、窓を開けたままでは、手動シャッターも電動シャッターも開閉できません。「窓を開けたままシャッターを閉めてしまい、シャッターを窓にぶつけてしまった」といううっかりミスを犯してしまうことも珍しくないため、外側に開く窓にお住まいの場合は、この機会に窓を交換したほうがいいかもしれません。
ご自宅に合った電動シャッターの選択を
たいていの場合、電動シャッターは後付けでき、製品にも様々なものがあります。YKK AP
では、屋内に風や光を通し、シャッターを下ろしたまま換気もできる「リモコンスリットシャッターGR」がおすすめです。
スリットを開け閉めでき、万一のための防災や毎日の安心はもちろん、通風や換気、断熱などの快適性をも実現できるシャッター。
すだれのように日差しや人の視線をカットしながら、やわらかな風を取入れることができます。