【エクステリア空間の専門家】知っておきたい基本的な庭の広さ別プラン、後悔しないための注意点とは?

知っておきたい基本的な庭の広さ別プラン、後悔しないための注意点とは?

心地よい暮らしを実現するために、庭を整えていくのはワクワクします。毎日の生活に寄り添う庭は、どんな景色がいいだろう、そこでどんな時間を過ごせたら楽しいかな。野菜を育てる菜園が欲しい、テントを貼って庭でキャンプもいいな、リラックスして読書ができたら、時には友人とガーデンパーティーも楽しそう・・・夢やイメージはどんどん膨らんでいくのではないでしょうか。

庭は年月をかけて育てていくものと言います。確かに植物は次第に成長し景色は変化し育っていくのですが、庭の骨格となる構築物は、最初に作ったものを使い続けることになります。

庭の広さや形は千差万別。日照条件を決める庭の方向や、周囲の家の状況も様々。もちろん住まい手の趣味趣向は多岐にわたります。そんな理由で、庭は二つとして全く同じものは生まれません。それでも、共通している考え方は存在します。後々に後悔することがないように、庭づくり最初のプランニングでの注意点を考えてみました。

奥行き3.0m スペースの有効活用が最重要

敷地の有効活用という視点は、どんな広さの庭でも変わらず大切なこと。特に庭の奥行きが3.0m程度なら、プランニングの最も重要な部分になってきます。

庭の景色が楽しめる否かは、床面が視界にどれくらい入るかで大きく変わってきます。奥行きの少ない庭では特に意識しておきたいところなのです。

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このように床面が見えない部分があると、実際よりも庭が狭く感じます。また地面に植えた植物もあまり見えません。庭と室内とをつなげるウッドデッキと残りの地面の広さにも注目してください。地面で残した部分は植栽を植えることはできますが、他に使い道もなく勿体ないスペースに感じます。

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奥行き方向は全てウッドデッキやテラスで仕上げると室内空間が外へとグンと拡がります。窓の外にもう一つの部屋ができたように感じるし、実際リビングのように活用できます。スッキリと納まりますが、植物を植えるスペースを確保できていないので、庭ならではの自然を感じることができないのが難点です。

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広さを確保し、自然を感じる樹木や草花もしっかり見える。そんな状態を作るなら植物を植える地面をデッキやテラスの高さまで上げるのが効果的です。植栽範囲をコントロールしているので植物をたくさん感じられる環境でありながらモダンなカッコイイ雰囲気を作ることもできます。

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できるだけ自然な雰囲気の庭にしたいなら、ウッドデッキやテラスを狭くして、地面を広くします。デッキの上に椅子を置いて・・・という使い方ではなく、デッキを椅子にして過ごすスタイル。

どんな庭空間が一番心地よいのか。自分たちの心地よさを追求して我が家の正解を探してくださいね。

奥行き4.0m以上 オススメ3point

庭が広いって良いですよね。羨ましいです。どんな庭を作ることもできるからこそ、迷いも多くなるのではないでしょうか。好きな庭にするのは大前提として、広い庭でのオススメを3つご紹介します。

1.園路

庭の中を散策するための通路。植物を植えるエリアと人が歩くエリアをわかりやすく区分けします。園路の途中に過ごすためのテラスやベンチがあったり、菜園があったりと、いくつもの居場所をつなぐものにもなります。せっかくの広い庭、庭全体を活用したいですよね。園路がある事で、建物に近い場所だけでなく遠いところにあるベンチで過ごしたり、散策して季節の花を見つけたり庭の中での楽しみが増えるはずです。

2.居場所

窓のすぐ外には室内と庭をつなぐウッドデッキやテラスを設けることが多いはずです。これがあることで室内から無意識に外に出ることができるようになります。とても重要なもの。これは、庭が広くても狭くても必要不可欠です。それに加えて広い庭だからこそ確保したいのが、建物から遠く離れた場所に居場所を作ること。園路を歩いてたどり着く場所で、本を読んだりお茶を飲んだり。家にいる時間の多くは室内で過ごします。いつも室内から見えている景色と、窓のすぐ外のデッキやテラスから見える景色はほとんど同じ。変化がありません。でも、遠くの居場所に座ると、いつもとは違う景色が見えるのです。季節によって樹々の様子が変わり景色が変わり、飽きることはありません。

3.建物近くの樹木

樹木は敷地の端に植えることが多い。隣地や道路との目隠しのためにレイアウトすることが多いことと、真ん中にあると庭を広く使えないというのが大きな理由でしょうか。ですが、建物に近いテラスやデッキ周辺に高木を配置することをオススメします。樹種は落葉樹を選んでください。夏は豊かな緑でウッドデッキやテラスに陰を落とし涼しさを与えてくれます。室内に差し込む眩しい西日を防いでくれることもあります。冬は、落葉した枝の間から暖かい太陽の光が差し込みます。一年を通して、毎日の生活環境がとても良くなるのです。そしてもうひとつのメリット。庭の景色を眺めた時に手前の樹木越しに、遠くの樹木が見えることになります。この関係が、景色に奥行き感をもたらします。近くの樹木越しに見える庭は、それがない時と比べるとずっと魅力的になります。

【エクステリア空間の専門家】知っておきたい基本的な庭の広さ別プラン、後悔しないための注意点とは?

庭の広さや形、日照条件、隣地との関係、道路との関係、室内との繋がり・・・庭をプランニングするときに影響を受けることはたくさんあります。いろんな条件を考慮しながら「心地よいと感じる庭」を目指して庭づくりを楽しんでください。

 

著者プロフィール

【エクステリア空間の専門家】知っておきたい基本的な庭の広さ別プラン、後悔しないための注意点とは?

冨田ちなみ Gokansha(ゴカンシャ)

個人住宅の庭・外構や店舗のエントランスガーデンなど、あなたのライフスタイルに調和する外空間のデザインするGokansha(ゴカンシャ)代表。二級建築士、インテリアコーディネーター、二級造園施工管理技士、福祉住環境コーディネーター、園芸療法リーダー二級、ハーブコーディネーターなど様々な資格を持ち、建築士でもあるため住宅目線・エクステリア目線・ガーデン目線、それぞれの記事を発信いたします。E&Gアカデミー講師。