たとえば、火事や地震がおこって急に、非難しなければいけない、そんなときに、２階からの避難路といえば室内階段ですが、もし、それが使えなくなったときのことを想定する人は少ないようです。テレビでは、火災発生時に、“避難から救われた” “外階段があったために、煙にまかれず避難できた”というニュースを目にすることがしばしばあるようです。そこで提案したいのが２階への外階段です。地震や火災が発生した時には、幼稚園・保育園くらいのお子さんでも、安全に非難をすることができます。逆に、救助に向かう場合も、この外階段使うことで迅速に行うことが可能です。ほかにも2世帯住宅に用いることで、いくつかのメリットがあるようです。
家族の安全を守ってくれる避難階段、設置の方法は、２つ。
「２階なら何とか飛び降りられる」と思えるかもしれませんが、地面に立って見上げる2階の高さと、上から見下ろす地面までの距離感はまったく異なります。２階ベランダの足元までの高さは約３ｍ。降りるためには、バルコニーの手すりを乗り越える必要がありますので、その手すりの高さ約1ｍが加わります。つまり約4ｍの高さから飛び降りることになり、とても無事に着地できる高さではありません。小さなお子様がいれば、無理な高さであるのは明らかです。安全に避難できる通路確保の重要性は、ここにあります。
２階へ外階段を取り付けるためには２通りの方法が考えられます。ひとつは、主出入口(玄関)のほかに、２階廊下の壁に外への出入り口のドアを設けて、そこに外階段を設置する方法です。もうひとつはバルコニーに外階段を取り付ける方法です。お住まいが建っている敷地によって、階段を設けるスペースが確保できるかなどから検討してみましょう。
他にもメリットがあれば、さらに、外階段の設置について考えてみる価値が高まります。
例えば、二世帯住宅のリフォームにいかがでしょうか。
外階段リフォームで、二世帯住宅のプライバシーを守る？
また、外階段は防災以外のメリットもあります。
たとえば、二世帯住宅のリフォームにいかがでしょうか。
二世帯住宅の場合、子育て中の方にとって、おじいちゃんやおばあちゃんがサポートしてくれるのはとてもありがたいものです。でも同居となると、正直、ためらってしまうという場合もあるでしょう。一方、おじいちゃんやおばあちゃんにとっても、まだまだ元気なので「孫はかわいいけど、趣味などで自分の時間を大切にしたい」「自分らしい部屋で暮らしたい」というニーズがあるのも事実です。こうした２つの世代がひとつ屋根の下に暮らすのに最適なのが、1階と２階を適度に分離するリフォームです。そして、その実現に大きな役割を果たすのが２階への外階段なのです。
もし、外階段があれば、お互いに必要な時には行き来して、それぞれのライフスタイルやプライバシーに影響を及ぼさずに生活ができます。そして困ったときには、気軽に助け合えるので安心の生活を送れます。世代が違えば生活のサイクルも異なることもありますが、夜遅くに帰宅しても１階の廊下を使わずに直接２階へ上がれ、１階で休んでいるお年寄りの眠りを妨げることもありません。
外階段の二世帯住宅で、土地の相続税がおトクになる
二世帯住宅に外階段を設置すると、大掛かりなリフォームで１階に２つ目の玄関をつくるよりも工事費を抑えることのほかに、もうひとつ、メリットがあります。現在の税制では、同居していた場合、相続税がお得になることはご存知でしょうか？
たとえば、将来、その土地を相続する際には、一緒に住んでいたとみなされ「小規模宅地等の特例」を使い相続税を減額することができます。
通常なら土地の評価額100％に対しての課税となりますが、この特例を使うことにより、土地の評価額から80％を減額（330㎡まで）し、残りの20％に対して通常の課税となります。
なお、この特例を使用するためには、①被相続人の配偶者が土地を相続、②被相続人と同居していた人が土地を相続――のどちらかに当てはまることが必要です。
二世帯住宅にするための費用も抑制でき、相続税も減額にもお役に立てる外階段は、気になるリフォームプランです。
後付け外階段は美しいアルミ製
外階段と言われると、鉄製のものを連想される方も多いと思いますが、おすすめしたいのはアルミ製の外階段です。アルミは軽くて強度があり、赤さびが出ません。定期的なペンキ塗装という手間もなく、傷みにくくメンテナンスも簡単。屋外で使用するのには最適な階段です。
YKK APの＜アルミ階段＞
住まいに合せてフレキシブルに対応できる組み合せ自由なオールアルミ製のユニット階段です。工場からは組み立て品での出荷なので、現場で、短時間で設置できます。
