庭を上手く使えていないなら、ガーデンテラスを取り入れてみませんか?テラスとは、ウッドデッキやタイルなどを使って屋外に設ける、平らなスペースのこと。庭の一角にテラスを設けることで、これまでとは違った楽しみ方ができるようになります。
ガーデンテラスを上手に作るコツは、家の中から気軽に出られるようにしておくこと。さらに、目隠しや屋根、照明を取り入れることで、昼も夜も居心地よく過ごせる庭になります。
今回は、YKK APエクステリア スタイル大賞の入賞作品から、ガーデンテラスを取り入れた庭の施工事例をご紹介。テーブルと椅子を置いて家族で食事をしたり、庭仕事の合間に花々を眺めながらひと息ついたり。ご近所とのおしゃべりスペースや、犬を走らせるドッグランにしたアイデアも。
わが家に合った、上手なガーデンテラスの取り入れ方を一級建築士が解説します。
目次
ガーデンテラスは、上手に作れば暮らしが変わる

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年エクステリアリフォーム部門ブロンズスタイル賞 採用商品:ルシアス デッキフェンス/株式会社 ワイドアルミ https://widealumi.com/
テラスとは、建物の外側に設ける、屋外で過ごすための平らなスペースのこと。さわやかな風が吹き抜け、心地いい時間が過ごせるので、レストランやカフェでもテラス席は特別なスペースです。
以前の庭づくりでは、眺めることを主体に計画されることも多かったのですが、最近では、庭を快適な時間を過ごす場として考えるようになっています。
せっかくの庭を、ただ眺めているだけではもったいない!ガーデンテラスがあれば、あの心地よさを自宅でも味わえるようになります。
ただし、ただ作るだけでは使わなくなってしまうことも。ガーデンテラスを上手に作るコツは3つ。
- 出入りをしやすくする
段差を小さくする・室内からの動線を整える・内外の床デザインを統一するなど - くつろぎの環境を整える
目隠し・風通し・日よけや雨よけ・居心地のいい家具・お気に入りの花や植栽・眺めなど - お手入れをラクにする
掃除がラク・キレイを長く保てる・メンテナンスがラク・水はけがいい・草むしり不要など
それでは実際に、使い勝手がよく、気持ちのいい時間を過ごせるガーデンテラスの施工事例を、YKK APエクステリア スタイル大賞の入賞作品からご紹介しましょう。
リビングから庭に、気軽に出られるテラス

YKK AP エクステリア スタイル大賞2023年ガーデン部門シルバースタイル賞 採用商品:リウッドデッキ200EG/ポラスガーデンヒルズ 株式会社 街並デザイン室
こちらは、「リウッドデッキ」を使ってガーデンテラスを作った施工事例です。リビングから段差なく繋がり、リビングの隣の部屋のようなアウトドア空間になっています。
室内から庭に出るたびに大きな段差を越えるのは、意外と面倒なものです。だんだんおっくうになり、せっかくテラスを作ったのに、ほとんど使わなくなってしまうことも。足元が見えにくい状況や、高齢者、小さな子どもにとっては危険個所にもなりかねません。
ガーデンテラスを上手に使いこなすためには、出入りをスムーズにしておくことがポイント。室内からテラスへの段差を解消するだけでも、出入りがスムーズになり、庭がもっと身近な存在になります。
こちらの事例で使用している「リウッドデッキ」は、人工木(リウッド)のデッキ材で、高さの調整がしやすく、カラーバリエーションが豊富なのが特長。室内のフローリングとのコーディネートがしやすく、室内外に一体感を作り出すことができます。
リビングからテラスへひとつづきになると、庭を自由な空間として使いこなせるように。庭で過ごす時間が自然と暮らしの一部になります。
注)リウッドは再生木・人工木・樹脂木などとも呼ばれ、YKK APでは「リウッド」と表記、商品名は「リウッドデッキ」です。「リウッド」(再生木)は天然木と比較して耐候性、耐腐朽性、耐水性に優れているため長期間にわたり快適に使用できます。
庭の景色を眺めながら、くつろぐテラス

YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年ガーデン部門シルバースタイル賞 採用商品:ルシアス スクリーンフェンス/積水ハウス 株式会社 神戸支店
こちらは、目隠し機能を持つ「ルシアス スクリーンフェンス」を背景に、庭の景色を眺めながらくつろぐテラスを作った施工事例です。
カフェのテラス席が心地いいのは、開放感と景色の楽しさにあります。
そうはいっても、ご近所と隣接している、道路を通る人の視線が気になる、景色が特別にいい立地ではないという場合も。
そんな時は、目隠しフェンスで外からの視線を遮りつつ、そのフェンスを背景にわが家のガーデン風景を楽しみましょう。
わが家の庭にも、工夫次第で素敵なテラス席が作れます。
美しい景色にするコツは、テラスに座った時の視線を意識して植栽のデザインをすること。ただし、ぎっしり植え込んでしまうと、庭が狭く感じられてしまうことも。抜け感を意識して計画を立てましょう。
その際は、背景になる目隠しフェンスのデザインにもこだわれば、お気に入りのカフェに負けないくつろぎの場所になります。
いつでも快適に過ごせる、屋根のあるテラス

YKK AP エクステリア スタイル大賞2025年エクステリアリフォーム部門シルバースタイル賞 採用商品:ルシアス フェンスLite、サザンテラス/
南九施設 株式会社https://nankyu-shisetsu.jp/
こちらは、テラス屋根を取り付けて、一日中心地よく過ごせるガーデンテラスにした施工事例です。
使われているのは木調のテラス屋根「サザンテラス」。ナチュラルな素材感があるデザインで、シェードを閉めれば日差しを遮り、開けば青空の下で気持ちのいい時間が過ごせます。
屋根があると、暑い季節は強い日差しをやわらげ、テラスの居心地は格段にアップ。急な雨でも慌てることがありません。
近くに高層の建物がある場合は、上からの視線を遮る目隠しの役割もあるので、心からリラックスして過ごせるようになります。
家族で食事を楽しむテラス

YKK AP エクステリア スタイル大賞2020年ガーデン部門シルバースタイル賞 採用商品:リレーリア フェンス/設計施工:センスオブリゾート 株式会社LUCENT
こちらは、壁とフェンスで囲ったプライベートガーデンにテラスを作り、居心地のいい家具や作り付けの椅子、キッチンシンクなどを設えた施工事例です。
庭に出て食事をするだけで、いつもの暮らしが特別な時間に変わります。
テーブルとチェアを置くだけでも十分ですが、こちらの事例のようにキッチンシンクや作りつけの家具を取り入れると、まるでリゾートホテルのテラスのような雰囲気に。
家族での食事はもちろん、大切な人をもてなす場所としても。わが家にいながらにして非日常を楽しめる、そんなテラスです。
夜に照明を灯して楽しむテラス

YKK AP エクステリア スタイル大賞2023年分譲街並み&ビル・商業施設部門ゴールドスタイル賞 採用商品:リレーリア フロントフレーム、ルシアス 宅配ポスト、リウッドデッキ200
ポラスタウン開発 株式会社
こちらは、ガーデンテラスに照明を取り入れて、夜の時間も楽しめるようにした施工事例です。
夜になると庭が真っ暗になってしまうのは、もったいないもの。さりげなく照明を灯せば、昼のテラスとはまた違う雰囲気のある空間が生まれます。
リラックスできる照明にするコツは、低い位置を照らすこと。まぶしさを防ぎ、落ち着いた空間になります。
ほのかな灯りの中でお酒を楽しんだり、食事をしたり。室内からライトアップされたテラスを眺めるのも乙なもの。夜ならではの、ガーデンタイムを楽しめるようになります。
庭仕事の合間に休めるテラス

YKK AP エクステリア スタイル大賞2024年ガーデン部門ベストスタイル賞 採用商品:リウッドデッキ 200、ルシアス デッキフェンス
有限会社 リーブス https://www.leaves-since1998.co.jp/
こちらは、植栽の木陰の中に「リウッドデッキ」のガーデンテラスを設置した施工事例です。
庭仕事の合間に、ちょっと休憩したり、お茶を飲んだりしたい。でも家に入るほどでもない。そんな時、庭にテラスがあると、庭仕事の合間にも気軽にひと息つくことができます。
手が汚れたままでも、テラスの椅子に腰をおろしてひと休み。夏は冷やした飲み物を、冬は温かいものをポットに入れて用意しておけば、ちょっとしたティータイムも楽しめます。
自ら丹精した草花を眺めながら居心地のいい椅子に座ってほっとひと息。小さくてもテラスがあると、庭で過ごす時間がもっと楽しくなります。
愛犬と一緒に楽しめるドッグランのテラス

採用商品:リレーリア フレーム、リレーリア スクリーン、イーネットフェンス
株式会社little bare garden https://www.littlebear-garden.jp/
こちらは、家の周囲にテラスを巡らせ、ドッグランにした施工事例です。
ドッグランというと広い敷地が必要なイメージがありますが、家の周囲をぐるりと走り回れるようにするだけでも立派なドッグランに。
その際は、敷地をしっかりとしたフェンスで囲むのがポイント。
こちらの事例でも、家の裏手はメッシュタイプの「イーネットフェンス」、表側は「リレーリア フレーム」や「リレーリア スクリーン」、強化ガラスなどを組み合わせて安全を確保しています。これなら飛び出す心配がなく、安心して走り回ることができるように。
テラスの上を思い切り走る犬を眺めながら、お茶を飲んだり、くつろいだり。犬も人も幸せなひと時が過ごせます。
ガーデンテラスがあると、庭の使い方は大きく広がり、新しい暮らしが生まれます。食事をする、くつろぐ、遊ぶ、夜の時間を楽しむなど。わが家でどんな時間を過ごしたいのかを考えると、わが家にあった庭のカタチが見えてきます。
施工事例を参考に、これからの暮らしにあったガーデンテラスづくりを楽しんでみてくださいね。
下記に、快適で美しい庭づくりのデザイン例をご紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。
著者プロフィール
Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー
長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中











