玄関を出る際に通行人や隣人の視線が気になると感じる方は少なくありません。家を出入りする様子を見られないようにする方法としては、目隠しフェンスを設置することがあり、玄関まわりがより安心できる空間になることには価値があります。
本記事では、玄関に設置するための目隠しフェンスについて解説します。設置するとどんなメリットがあるかということだけでなく、フェンスの種類や素材、選ぶポイントなどについても見ていきましょう。
目次
玄関を目隠しフェンスで隠すメリット

玄関を目隠しフェンスで隠すと、日々の暮らしにおける安心感を高めることができます。たとえば、侵入者にとっては家への侵入経路を把握しにくくなるため、空き巣などの犯罪被害リスクを軽減できる効果があります。プライバシーを保護できるという面も、隠しフェンス設置の重要なメリットです。家事や日常の作業中に、家を出入りする姿を見られることなく過ごせる点は安心感につながるでしょう。
目隠しフェンスはさまざまな種類や素材から選べる

視界を完全に遮ることができる目隠しフェンスとしては、以下の種類が代表的なものと言えるでしょう。
- ルーバーフェンス
- パネルに半透明のプラスチックを使ったフェンス
- スクリーンフェンス
- 縦板・横板が太く、板と板のすき間が細いフェンス
- 竹垣風フェンス
この中でもルーバーフェンスは外からの視線や光を適切に遮る機構があり、視界を遮りながらも風を通すことができます。道路など敷地外からは、格子板が隙間なく並んでいるように見えますので、通気性を保ちながらプライバシーを確保できるでしょう。
素材の種類もアルミやプラスチックなど豊富で、地盤への負担を軽減する軽量素材や、錆びにくい素材などのものもあります。アルミ製の目隠しファンスはモダンでスタイリッシュな印象を演出することもできるでしょう。安全性も高く、住宅と調和しやすい素材と言えます。
アルミやプラスチックなど、豊富な素材から選べる
目隠しフェンスはアルミやプラスチックなど、豊富な素材から選べます。地盤に負担をかけにくい軽い素材や、さびにくい素材も選択可能。アルミなら、スタイリッシュな見た目にすることも可能です。安全で家屋と調和しやすい素材を選べることは、魅力の一つです。
他の方法で玄関を隠す場合と比較した、目隠しフェンスのメリット

玄関を隠すための外構としては、フェンスを設置する以外の選択肢がありますが、その中でも目隠しフェンスを選ぶメリットとしては何でしょうか。
ブロック塀やレンガの活用と比べたメリット
ブロックやレンガで塀を設置しても玄関を隠すことはできますが、重量のある素材を使うため、設置には堅固な地盤や基礎が必要になります。万一、倒壊するようなことがあると、重大な事故につながってしまいます。また高い塀は圧迫感を与えてしまいがちです。
これに比べて、目隠しフェンスはブロックやレンガなどよりずっと軽量なので、地盤への負担も最小限に抑えられます。「風通しの良い環境を維持したい」「十分な日当たりを確保したい」というような塀では難しい要望も叶えることができます。
樹木や生垣の活用と比べたメリット
樹木や生垣のように自然の素材で玄関を目隠しすることもできます。目に優しく自然な印象を与えることができますが、十分な高さや密度に成長するまでには時間を要しますので、すぐに目隠ししたい場合にはあまり適していないでしょう。せっかく樹を植えても枯れてしまうかもしれないリスクもあります。
これに比べて、目隠しフェンスは工事が完了すれば即座に目隠し効果を発揮します。
玄関を隠せる目隠しフェンスを選ぶ5つのポイント

次に、玄関を効果的に隠せる目隠しフェンスを選ぶ際のポイントを解説しましょう。
フェンスの適切な長さを検討する
目隠しフェンスは、必ずしも敷地全体に設置する必要はありません。敷地を完全に囲んでしまうとコストがかさむだけでなく、工期も長くなってしまいます。特に視線が気になる箇所を限定して設置するのが効率的。目隠しフェンスが本当に必要な箇所はどこなのか、よく検討しましょう。
フェンスの適切な高さを検討する
フェンスの高さも慎重に検討すべきです。人の目線より低いフェンスでは、目隠しの効果は十分とは言えません。とはいえ高すぎると通行人や近隣に圧迫感を与えてしまいます。事前にエクステリア専門の施工店に相談し、適切なアドバイスを受けることをお勧めします。
庭の日当たりや風通しも考慮する
目隠しフェンスを設置したために「庭の日当たりが著しく悪化した」「湿気がこもりやすくなった」という事態になるのは避けたいですね。設置前に庭の日当たりや風通しへの影響を十分に検討しましょう。
例えば日当たりが悪化すると懸念されるような場合には、ポリカーボネート製の半透明パネルを使った目隠しフェンスを採用するのがおすすめです。湿気のたまりやすさが心配な場合は、通気性に優れた「ルーバーフェンス」を検討すべきでしょう。
住宅の雰囲気に合ったフェンスを選ぶ
家の雰囲気と調和するかということも大切なポイントです。玄関や門扉、家屋との統一感があるかという目で目隠しフェンスを選んでください。家屋と不釣り合いな色やデザイン、素材を選んでしまうと、建物全体がちぐはぐな印象を与えてしまうことがあります。
敷地に出入りする導線を考慮して設置する
もともとが門扉や塀などを設けていないオープン外構の場合は、目隠しフェンスを設置すると、設置前と比べて、敷地への出入り経路が制限されることになります。どこから出入りするのが利便性が高いかということを考慮し、敷地内外の動線を事前に決めておきましょう。たとえば玄関へのアクセスに便利な位置に門扉を設け、その他の部分にフェンスを
配置することをお勧めします。
目隠しフェンスの希望をまとめたうえで、エクステリア専門の施工店への相談をおすすめ

目隠しフェンスは玄関の目隠しに効果的な方法ですが、製品にはさまざまなものがあり、どれを選んでも同じ快適性が得られるとは限りません。プライバシーを確保しながら、良好な日当たりと風通しを両立させるには、適切な目隠しフェンスを選ぶ必要があります。フェンスの設置範囲や高さについてもよく検討して、コストを抑えることも重要です。
自宅の安全性と快適性を程よいバランスで実現するには、目隠しフェンスに何を期待するかという優先順位を整理したうえで、エクステリア専門の施工店に相談しましょう。疑問に思う点があれば、施工前に十分確認し、満足度の高い目隠しフェンスを設置しましょう。