見晴らしの良い開放的なバルコニーを作ったのに、いざ、そこで過ごしてみると外からの視線が気になったり、家の中が見えてしまい、なにか目隠しする方法はないかと悩んでいる方も多いではないでしょうか。本記事ではバルコニーを目隠しする主なアイテムと特徴、押さえておきたいポイントを解説します。
目次
バルコニーを目隠しするメリット
バルコニーを目隠しすることで、次のようなプライベートな姿や空間を外からのぞき見されずに済みます。
- 本人や家族が着替える様子
- 子どもやペット
- 干した洗濯物
- 購入済みの高価な備品
- バルコニーでくつろぐ姿
こんな毎日が外から丸見えになってしまうと落ち着いて暮らせないので、不安ですよね。せっかくのバルコニーでリラックスして暮らすなら、目隠しを検討することをおすすめします。
バルコニーを目隠しする、主なアイテムと特徴
バルコニーの目隠しにはさまざまな方法があります。主なアイテムと特徴を解説します。
その1:フェンスを設置する
家の外構にフェンスを設置して目隠しする方法です。目隠しができるだけでなく、侵入者を防ぐこともできるので、安心して住めるメリットがあります。フェンスの素材にはさまざまなものがあり、以下のような要望を満たすこともできます。
- すき間のあるフェンスを使って、ほどよい目隠しと風通しを両立する
- 金属の代わりに半透明のポリカーボネート板を使い、明るさを確保する
- ルーバーフェンスを使い、目隠しと風通しを両立する
どんな目的で、どんな機能をフェンスに持たせたいかという観点からフェンスを選びましょう。
その2:すだれやシェードを設置する
すだれやシェードは日よけのために設置することが多いと思いますが、目隠しとしても有効です。シェードの設置には工事が必要ですが、窓の下まで下ろせば家の中は見えなくすることもできます。すだれは安価で手軽に設置でき、工事の必要もないので、手軽に目隠し効果を得られるでしょう。
その3:移動可能なフェンスを設置する
フェンスの中には、希望の場所に移動させることができ、折り畳みや伸縮も可能な製品があります。工事が要らないので、マンションやアパート、建売住宅や中古住宅に入居する場合でも手軽に設置できます。このタイプのフェンスにも、すき間の多いタイプやルーバーフェンスなどを選べますので、ニーズにあわせて選べるでしょう。
その4:タープや布で目隠しする
アウトドア用品のタープも目隠しとして使うことができます。タープは防水仕様であることが多いので、雨が降っても安心。すでにレジャー用にお持ちの方はぜひ試してみてください。タープのように使うなら、市販の布を用意して、両端を建物に固定してください。ただし、透けない布材を選びましょう。
バルコニーの目隠し対策で押さえておきたい5つのポイント
バルコニーを目隠しする際には、以下のようなポイントを押さえるようにしましょう。
どの程度目隠ししたいか決める
どのくらい目隠しできるかということは、目隠しの方法や素材、設置方法などによって異なります。まったく見えないように目隠しするのか、人がいることはなんとなくわかるが、顔や姿はよく見えないくらいに目隠しするのか、という目隠しのレベルを決めましょう。そのうえで目隠しの方法と製品などを決めるのがおすすめです。あまり考えずに目隠しを設置してしまうと、期待したような効果が得られないことがあります。
風通しへの配慮も重要
目隠しを設置することにより風通しが悪くなることがあります。目隠しと風通しを両立したいなら、ラティスフェンスのようなすき間のある製品で目隠しする方法をおすすめします。「外からは見えないようにしたいが、風が入らなくなるのは困る」とお考えの場合は、ルーバータイプのフェンスをご検討ください。
居住する物件の設置ルールを事前にチェックする
賃貸物件や集合住宅(マンションやアパート等)などにお住まいの場合は、管理組合などのルールを事前に確認しておくことをおすすめします。集合住宅においては、バルコニーは共有スペースであるため、次のようなルールがある場合は目隠しを設置できません。
- 避難通路をふさいだり狭くしたりするのは禁止
- 避難はしご(避難ハッチ)をふさぐように設置するのは禁止
シェードやすだれ、タープ、布といった工事不要の目隠しでも、手すりに縛って固定するのはNGという集合住宅もあります。手すりや建物に固定してもいいかを管理組合などに確認しておきましょう。
すだれや布などを設置した場合は落下に要注意。しっかり固定を
すだれや布などは簡単に設置できる反面、家屋にしっかり固定されていないと階下や地面に落下してしまうおそれがあります。それにより、人にけがをさせたり、設備を破損させたりしてしまうといった被害を与えてしまう可能性もあるでしょう。特に布などは強い風が吹くと飛ばされてしまうかもしれません。外の道路まで飛んでいってしまったり、お隣りのお家に侵入したりといったトラブルも起こり得ますので、固定には十分に注意する必要があります。
雨や雪の日は水濡れに強い製品で目隠ししよう
目隠し製品は天気が悪いと雨を直接受けてしまいます。このため、目隠しに使う製品はなるべく水に強い素材のものを選ぶことをおすすめします。アルミのような錆びにくい素材の可動式フェンスや、防水効果のあるタープなどを検討します。天然素材の布のような吸水のある素材で目隠ししても、雨に濡れた場合、布の中央部分が雨の重みで垂れてきて、室内が丸見えになってしまうこともあります。
バルコニーの目隠し対策はエクステリアに詳しい施工店に相談するのがおすすめ
バルコニーを目隠しする方法にはさまざまな方法があり、目隠しできる範囲はそれぞれ異なるため、どの程度の目隠し効果を求めるかを明確にしてから商品選びや設置方法を考えましょう。また、目隠しだけでなく、風通しや日当たり、建物と外観の印象なども大事ですので、エクステリアに詳しい施工店に相談することをおすすめします。バルコニーでのプライベート空間の楽しみ方の提案も受けられるかもしれません。