台風の強風も心配なし!今こそ押さえておきたい安全なカーポートの選び方

台風の強風も心配なし!今こそ押さえておきたい安全なカーポートの選び方

大型台風の接近のニュースが多くなると、屋外のカーポートが破損や倒壊してしまうことがないかと心配になると思います。今回は、近年激しさを増す台風に備えて押さえておきたい安全なカーポートの選び方、強風に強いタイプのカーポートをご紹介します。

温暖化の影響で大型化した台風がカーポートを直撃

台風の強風も心配なし!今こそ押さえておきたい安全なカーポートの選び方

台風は年々大型化していると言われています。カーポートも強風に強いタイプを選んでおくと安心です。

2018年には平成30年台風21号、2019年には令和元年房総半島台風が、それぞれ近畿地方、関東・甲信・東北地方に大きな被害をもたらしたことはまだ記憶に新しいところです。これらの台風は、どちらも最大風速50mを超える大型のものでした。

台風のエネルギー源は水蒸気の量です。地球温暖化により海水温度が上昇し、海面近くの気圧が低くなって、周りから空気を呼び入れた水蒸気が巨大な雲となり、豪雨と暴風を起こす台風が発生します。

過去70年間の台風の中で家屋の被害数が最も多いのは1959年の伊勢湾台風ですが、上記の台風も6位、9位という大きさでした。今後もこのような大きな台風が日本に上陸する可能性が高いといれています。

上記の台風が通過した地域では、数多くのカーポートが、強風で飛んできた瓦などによる屋根ふき材が損傷したり、本体そのものがゆがんだり、折れ曲がったりして被害を受けました。

カーポートそのものが損傷するだけでなく、さまざまな二次被害をもたらす可能性にも注意が必要です。たとえば折れ曲がった屋根や柱などで愛車を傷つけたりするのが代表的な例ですが、それが道路をふさいでしまうと通行の妨げとなるだけでなく、通行人に被害をおよぼすかもしれません。飛ばされた屋根ふき材で、近隣の建物に損傷を与えてしまうおそれも十分に考えられます。

これまで台風の被害をあまり意識せずに済んできた地域では、カーポートを選ぶときに、サイズやデザイン、屋根の素材にこだわることはあっても、災害対策のことはあまり気にしていなかったと思います。

しかし安全に、そして安心して暮らすためには、今後はこれらの点にも留意してカーポートを選ぶことが必要になっているのです。

耐風圧強度をカタログでチェックして台風に強いカーポートを選ぼう!

台風の強風も心配なし!今こそ押さえておきたい安全なカーポートの選び方

信頼できるメーカーのカーポートには、「耐風圧強度(※)」が表示されています。これは、下から吹き上げるような風にどれだけ耐えられるかという強さを表す数値です。この数値が大きいタイプのカーポートほど安全性が高まることを意味しますので、よくチェックして選びましょう。
(※最大の平均風速で表示)

台風の強風も心配なし!今こそ押さえておきたい安全なカーポートの選び方

YKK APのカタログの抜粋です。カーポートのカタログには、耐風圧強度や目安としての積雪量が表示されています。オプションの有無によっても性能が異なるので、しっかり確認しましょう。

カーポートを選ぶ際には、まず脚の本数に注目してください。基本的にはカーポートは、脚の数が多いほど風に強い構造になります。片側支持と呼ばれる、脚が片側だけについている片持ちタイプよりも、4隅に脚がある両側支持タイプの方が、耐風圧強度は高くなります。

ただし片持ちタイプでも着脱式のサポート柱を使用すれば耐風圧強度を向上させることができます。着脱式のサポートは、使わない際には外して柱に収納することもでき、いざというときに取り付けることで強度を上げることができます。

次に、屋根ふき材をチェックしましょう。一般的なカーポートの屋根ふき材はポリカーボネートです。ポリカーボネートは軽やかなデザインで透明度も高く、衝撃に強い素材ですが、スチール折板屋根ふき材なら、台風への強度をさらにアップさせることができます。

ポリカーボネートの屋根ふき材を使用する場合は、積雪対応ユニットや屋根ふき材補強部品などを併用すれば耐風圧強度を上げることができます。カーポートには、台風対策に適した様々なオプション品がありますので、上手に活用しましょう。

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基本性能が耐風圧強度38m/秒のカーポート「エフルージュグラン」に、別売りオプション品の「積雪30㎝対応ユニット」と「屋根ふき材補強部品」を併用すれば、46m/秒相当まで性能がアップ。

ポリカーボネートの屋根ふき材で、サポートがなくても42m/秒相当の耐風圧強度を持つ、風に強いタイプのカーポートもあります。耐風圧カーポート「レイナポートグランZ」は、屋根ふき材が抜けにくいよう強度を上げて設計しているため、片持ちタイプでも風に強い構造をしています。

台風の強風も心配なし!今こそ押さえておきたい安全なカーポートの選び方

耐風圧カーポート「レイナポートグランZ」は、片側支持でサポート無しでも耐風圧強度42m/秒相当の性能を持っています。アールの屋根がエレガントな印象です。

本格的に台風対策をしたい場合は、高い耐風圧性能に加えて、飛来物にも強いスチール折板屋根ふき材を選びましょう。カーポート下が薄暗くなるのを避けたい場合は、スチール折板にポリカーボネートを部分的に組み合わせる方法もあります。

台風の強風も心配なし!今こそ押さえておきたい安全なカーポートの選び方

耐風圧強度が風速46m/秒と高く、スチール折屋根ふき材で飛来物にも強いカーポート「レオンポートneoシリーズ」。ブラウン、カームブラック、プラチナステン、ピュアシルバーのアルミの基本色以外に、木目調などもありデザイン性が高いのも特長です。

台風の強風も心配なし!今こそ押さえておきたい安全なカーポートの選び方

スチール折板にポリカーボネートの折板を部分的に組み合わせれば、丈夫で明るいカーポートになります。(レオンポートneoシリーズ

注意したいのは、同じ地域でもより風が強く吹く場所があることです。例えば大きな道路や空き地に面している角地や海沿い、山の上などは風が強く吹きますので、強度は余裕を持って選んでおきましょう。

どこにカーポートを設置するかよく考えて

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台風の強風に耐えられるカーポートにするためには、適切な製品を選ぶだけでなく、設置場所にも注意が必要です。設置場所の主なポイントは、以下の3点です。

  • 崖の上に設置することは避ける
  • 強風をまともに受けないよう、向きを工夫する
  • 森の近くや崖の下への設置は要注意

崖に接している家の場合は、カーポートを崖の上に設置しないことをおすすめします。というのも、崖は地形の関係上、風が吹き上げやすいという特徴があるからです。崖の上は風が集まるため、周りと比べてカーポートの損傷が大きくなるおそれもあります。

屋根ふき材が飛んで建物や人に被害をおよぼしてしまうようなことは絶対に避けたいですよね。万が一、崖が崩れれば、カーポートも落下してしまいますから、カーポートは崖から離して設置するようにしてください。

「強風をまともに受けないよう、向きを工夫する」ということも重要なポイントです。カーポートは風が吹き抜けやすい構造になっていますが、柱や屋根ふき材は風に直接さらされます。損傷を防ぐため、なるべく強風をまともに受けないよう向きを工夫することで、カーポートと愛車を守れます。

強い風が吹きやすい風向きは、地域ごとに異なります。詳しくは地元の方や、施工店にご相談ください。

一方で、森の近くや崖の下は強風を防げるためよい場所のように思えるかもしれません。しかしそのような場所でも、回り込んでくる強風の影響を受けることが考えられます。加えて強風で枝や木などが落下し、カーポートにぶつかってくることも考えておく必要があります。衝撃が大きければカーポートを損傷することもあります。

これからの暮らしの安全と安心のために、カーポート選びの際にはデザインや色ばかりでなく、ぜひ、台風に対する性能にも注目してください。加えて、できるだけ安全な場所にカーポートを設置することも覚えておきましょう。迷った場合は、施工店へご相談してみてください。